僕の小規模な退職 その86
先日購入したスポットクーラー。(その76で触れた出来事)
その後のことを書いていなかったので書く。
帰宅した妻がどんなリアクションしたかというと。
「確かに思ってたよりも大きいね」
「まぁ大は小を兼ねるからヨシっ」
と、あまり気にしていない様子。
買ってしまったものは仕方がないという事らしい。
そう言われると勇気が出る。
正直思った以上の大きさと重さに若干の後悔がよぎった。
いや若干どころではない。
「買い物ひとつも碌にできない。ちゃんとサイズとか調べもしないで。石橋叩いて渡るタイプとか思っておきながら。肝心な事は出来ない。爪が甘い。結局、何やってもうまくいかないんだ…」
と思いかけていた。
いや思っていた。
それで落ち込んでいた。
でも妻はあまり気にしてない。
自分が気にしすぎだったのだ。
「置き場所どうしようか…。」
当初想定していた場所には収まらい。
数日悩んだ。
これをどかして。
これをあっちに置いて。
ここにスペースを作って。
あれこれ考えた。
これが妥協策かなぁ?
と思った場所を妻に提案。
すると以外な返答。
「…ここに置いたら。」
!!
盲点だった。
妻に言われた場所に設置してみる。
すっぽりと収まった。
しかも圧迫感もない。
使用する時は移動させれば良い。
それ以外はここに収めておけばいい。
そういう最適な場所があったのだ。
そう広くもないリビング。
部屋の模様替えなど必要なかった。
灯台下暗し。
目から鱗だ。
週末、妻と一緒に窓サッシパネルなどを組み立てる。
試しに試運転。
音も小さい。
冷たい風がくる。
この大きさならリビング全体を涼しくしてくれるかもしれない。
夏本番での活躍が期待できる。
買って良かった!
大きさだって気にならない。
ちょっとした大き目のシュレッター。
もしくは小さめの冷蔵庫くらいだと思えばよい。
キャスターがついているから移動は楽だ。
買って良かった!
これぞまさに収まるところに収まるというやつだ。
44歳。無職。自分も収まるところに収まりたい。