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僕の小規模な退職 その21

週末が待ち遠しい。

それは先週のこと。
イワタニのタフまるくんを取り出してベランダでBBQした日だ。
良い買い物したなぁ。
と幸福感いっぱいの自分はタフまるくんのサイトを見た。
他に純正品アクセサリーは何があるか調べるためだ。

その時目に留まったのが「たこ焼プレート」

そこからの記憶が無いのだが、気が付いた時にはネットショッピングのカートに入れ「注文ボタン」を押していた。
早くて明後日には届くのか。
ウキウキ。

その頃には通勤していない。
何時に届いても家で受け取れる。
そしてその日を待った。

11時頃。インターフォンのチャイムが鳴る。
キタッ…!
玄関ドアを開け商品を受け取る。
やったぞー。
たこ焼きプレートだ!

ワクワクしながら箱を開ける。
思っていたよりもずっしりしている。
箱の裏には作り方まで書いている。
これは親切だ。

妻に週末はたこ焼きにしようと提案。
翌日はスーパーで食材を購入。
もちろん、あげ玉や紅ショウガなどの日持ちする食材だけだ。
そして週末当日。
夕方に近所のスーパーへ駆け込む。
この時間なら「たこ」が値引きされているはず。
夕方に行けば生ものは大体値引きされていることを知っていた。
そうだ、この世は情報を持つものが勝利するのだ。
予想は的中。
「たこゲットだぜ!」

妻の帰宅を待ちテーブルにタフまるくんをセッティング。
小麦粉やだし汁などを混ぜ合わせ食材を小さく切る。
たこ焼きプレートに油をひきコンロに火を点ける。
わくわく。
たこ焼きのタネをプレートにそそぐ。
じゅわ~。
いい音。
すぐさま刻んだタコなどの具材を入れていく。
箱の裏に書かれてる手順を頼りに竹串で回転を試みる我々。
へ…下手い。
うまく回転させられない。
と何度か回転させていくとなんだが良い感じに球体に近づいてきた。
そろそろ良い感じかな。
と何個か皿に取り、スーパーで購入してきたオタフクのタコ焼きソースをかける。もちろんマヨネーズもたっぷりだ。

では、いただきます。
うまい~。
表面はカリっとしているのに中はトロトロだぁ。
これは自分の腕のおかげなのか。
それともたこ焼きプレートのおかげぇ?
ペロリと1周目をたいらげて2周目を開始。
竹串の使い方のコツもつかめてきた。
くるくる回転させることができる。

2周目ももちろん美味しい。
カリっとした表面とトロっとした中は変わらずだ。

大変満足に思った我々。
翌日もスーパーでタコを購入し、その日もたこ焼きを食べたのであった。

44歳。推定無職。今夜はタコパ。

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ぞん
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