マガジンのカバー画像

僕の小規模な退職

125
2024年2月26日。人生のターニングポイント。20代半ばから勤めた会社を辞めるきっかけの出来事が起きる。数日悩んだ末に退職を決意。約19年勤めた会社。中年おじさん。中間管理職か…
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

僕の小規模な退職 その64

「大人になれ」 嫌いな言葉だ。 「大人になれ」 最後に言われたのはずいぶん前の事。 もう何年も言われていない。 でも頭にへばりついて離れない。 ふとたまに現れて不快な気持ちにさせる。 言われた時の状況がよぎる。 「大人になれ」 この言葉を言われる時。 大体の場合はこうだった。 言う事を聞かせたい時。 我慢を強いる時。 何かを強要する時。 意見を黙らせる時。 考えをねじ伏せる時。 相手をコントロールしたい時。 子供のように振舞っていたのなら仕方がない。 珍走行為など他人

僕の小規模な退職 その63

生きづらいと感じている人はどのくらい居るのだろう。 どのくらいの人が生きづらさを感じているのだろう。 楽しそうにしている人も。 明るくしている人も。 幸せそうに見える人も。 みんな生きづらさを感じているのだろうか。 怒鳴る人。 攻撃的な人。 傷つけてくる人。 みんな生きづらさを感じているのだろうか。 生きづらさを感じていない人はいるのだろうか。 生きづらさに無縁の人はいるのだろうか。 誰もがみんな生きづらいと感じているのだろうか。 生きづらいと感じるのは人間だけなのだ

僕の小規模な退職 その62

自己肯定感。 ありのままの自分を肯定できる感情。 それを考えると自己肯定感は低くはないはず。 でも高くもない。 自己否定。 自分を責めるような感覚。 それならば自己否定する傾向にあるだろう。 時と場合、環境や状況によっても変化していると思う。 四六時中、全能感を持っているわけでは無いし。 自分を卑下しているわけでも無い。 生まれてすみませんとは思わないし。 俺様こそナンバーワンとも思っていない。 でも失敗したり物事がうまくいかない時には自分を責めてしまう。 「駄目な人間

僕の小規模な退職 その61

あれから7週間。 会社に行く必要がなくなってから7週間経った。 もう7週間。 今週で在籍期間も終わる。 本当の退職がやってくる。 もう7週間。 あっという間だ。 7週間もあれば何か変わるかと思っていた。 気持ちの中で色々と整理がついたりとか。 踏ん切りがついたりとか。 次のステップ(?)、ステージ(?)に進むための閃きとか。 確信めいたものに出会えるとか。 原動力となるエネルギーが満ちてくるとか。 晴天の霹靂のような事とか。 思いがけない出来事とか。 そういったものを期待し

僕の小規模な退職 その60

なるべく会社の人には好きなものを伏せていた。 趣味とか嗜好とか。 そういったものは知られないようにしていた。 色んな人がいる。 変なウワサをされるかもしれない。 根も葉もない噂話だ。 尾ヒレを付けて誇張する人がいる。 小バカにする人もいる。 知られたくない。 面倒な上役だっている。 何を人質に取ってくるか分からない。 人のスキなモノに土足で入って来る。 望まないカタチで取り上げられる。 半分脅迫めいている。 そんな光景を何度も見た。 知られたくない。 趣味は趣味なのだ。

僕の小規模な退職 その59

車の運転で苦手な行為はありますか? ありますね。 車線変更。 右折。 坂道発進。 などなど。 あると思います。 ありますよね。 わかります。 これも苦手じゃないですか。 「バック駐車」 わかります。 免許を取得して20年以上経ちますがわかります。 お気持ちお察しします。 さすがに苦手…とまでは言いませんが。 未だに得意では無いです。 いや出来ますよ。 普通に。 家の車庫は狭いですが普通にバックで車庫入れしますよ。 でも得意ではないなぁ。 なるべく避けたい。 なるべくならバック

僕の小規模な退職 その58

高校の文化祭の時、友人たちと模擬店を出した。 たしか綿あめ。 それとジュース。 高校生活最後の文化祭だった。 それまで文化祭で何かをした事は無かった。 運動部だったから部での展示とかも無い。 クラスで何かを出店するとかも無かった。 自校よりも他校の文化祭を見に行ったりとか。 そんな風に過ごしていた。 でも最後の文化祭。 何か思い出作りがしたかったんだと思う。 青春めいた事がしたかったのかもしれない。 他クラスでは総出で出店していたところもあった。 それがちょっと羨ましかったと

僕の小規模な退職 その57

頭の中に居座っているモノがいる。 自分を否定してくる存在。 その存在のせいで無難な行動を取ろうとしてしまう。 この程度なら許されるだろうか。 このくらいなら許されるだろうか。 そのモノを基準に行動を制限してしまう。 自分を抑圧してしまう。 そういう傾向にある。 それとは別に自分を肯定する自分もいる。 自分自身は自分を肯定する。 否定はしない。 頭の中にいる否定してくる存在がうっとおしい。 うるさい。 消えてくれ。 自分の人生くらい好きにさせてくれ。 いつまでも否定するな。

僕の小規模な退職 その56

集団行動があまり好きではない。 大人数になればなるほど。 居心地が悪い。 気疲れしてしまう。 入れたくも無いのに色んな情報が入ってくる。 心の中で変に気を遣ってしまう。 あれこれと考えてしまう。 表現がうまくできず誤解されてしまう。 結果、攻撃的な人に出会ってしまう。 苦手な人が多い。 相性の合わない人が多い。 集団行動が苦手。 集団が嫌い。 対人運が悪いのだろうか。 それとも性格の問題だろうか。 そんな自分という事をよく知っている。 だから、再就職に二の足を踏んでいるの

僕の小規模な退職 その55

あるべき。あるべき。こうあるべき。 頭の中でこの言葉が繰り返される。 転職活動すべき。 再就職すべき。 正社員として働くべき。 社会的に保障されるにはそうすべき。 イヤな事も我慢すべき。 理不尽も受け入れるべき。 そうするべき。 そうあるべき。 べき。べき。べき。べき。 頭の中で繰り返される。 だけど気持ちは拒否をする。 やだ。やだ。やだ。やだ。 心が拒絶を繰り返す。 我慢できないことを我慢して。 受け入れがたい事に無理をして。 どうしてそこまでしないといけないのか

僕の小規模な退職 その54

あれから6週間。 会社に行く必要がなくなってから6週間経った。 毎週のように経過観測する。 いや経過観測なんて意味ないかもしれない。 毎週、毎週。何の変化も無いと思う。 過去の投稿を読み返してみるとよくわかる。 髭が伸びたとか髪が伸びたとかそんなことばかり。 気持ちの変化は何も無いのだ。 最終出社日を迎えた時からずっと不安を抱えている。 退職を決意した時からそうだ。 何も変わっていない。 ずっと不安。 もっというと会社に勤めていた時だって不安だった。 不安のベクトルが変

僕の小規模な退職 その53

働いていても働いていなくても同じなんだと気づいた事がある。 月曜日は憂鬱だと。 今日は月曜日。 なんだか朝から気分が優れない。 憂鬱だ。 ブルーマンデーなのか。 会社に行っていないのに。 働いていないのに。 毎日が休みみたいなものなのに。 たぶん現実に引き戻されるからだろう。 一般的には今日から1週間の仕事が始まる。 それなのに何もしていないという事実。 働いた方が良いとは思いつつも全く転職活動に身が入らない自分。 もうじき有休消化期間も終わる。 本当に無職になってしま

僕の小規模な退職 その52

お家が好きだ。 ずっと家に居ても苦にならない。 安全な場所。 安心できる場所。 そう思える。 だから家が好きだ。 でも家にずっといるとどこかに行かなきゃという気持ちがでてくる。 「どこかに行かないとダメなんじゃないか。」 「どこかに出かけないといけない。」 「どこかに行きたい。」 そんな気持ちが出てくる。 「どこ」と言われても「どこ」か分からない。 とはいえ当てどなく出かけてもその気持ちは収まらない。 散歩という名の徘徊をしても気が収まらない。 初めて行く施設とか、訪れた

僕の小規模な退職 その51

なんか未来がぱぁ〜っと開けることが起きないだろうか。 「これだっ」 と思えるような。 パァーっと閃くような。 天からのお告げのような。 なんかそんなような事が起きないだろうか。 別に現状に不満がある訳ではない。 生活そのものには不満は無い。 そういう事ではない。 会社に勤めていた頃はそんな風に思っていなかった。(たぶん) その時の方が不満や不安があった。 でも漫然と過ごしていても収入はある。 望む望まずに関わらず毎日仕事がある。 起きて会社行って寝て起きて…を5、6回繰り