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Twitchで出来るだけ高画質な配信がしたい! OBS設定メモ 【2024年/10月】

2024年10月現在 わたしのTwitch用OBS設定のお話です。
さっさと設定だけ見たい方は目次の『3.OBS設定』から。


はじめに

この記事をご覧になられたという事は

準備が出来たらTwitchで配信するぞ!」という方

或いは

もっと高画質で配信したい・・けどOBSよく分からん」という方

以上でお間違いないでしょうか?

あ、違う?
まぁせっかく来たなら読んで行ってやって下さい。



1.高画質を目指す上で。

高画質で配信するためにまず前提として以下の3つの要素があります。

動画投稿であればこの3要素+コーデックが追加される

解像度

解像度とは画素のこと(ピクセル数)
画像の精細さを表す尺度です

どこかしらで見かけた事のある
①720×480px
②1280×720px
③1920×1080px がそれにあたります。

上から①SD、②HD、③フルHDと呼ばれています。
解像度が高いほど画像が精細になり、低いほど画像が荒く見えます。
オブジェクトの輪郭がギザギザに見えたりぼやけたりする状態は
解像度が低いとわたしは解釈しています。
(詳しい事は知りません。)

フレームレート

フレームレートとは、1秒間に動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位です。
fpsは「frame per seconds」の略で、
数値が高いほど滑らかな動画
低いとカクカクした動画になります。
(ゲームの設定画面で30fps、60fpsと表示されているアレです。)

ビットレート

ビットレート(bitrate)とは、1秒間あたりのデータ量を表す値です。
単位は「bps(Bit Per Second)」で、
「1秒間に何ビットのデータを転送または処理できるか」を表します。

動画や音楽ファイルなどのデータを圧縮する際に、1秒あたりどれくらいのデータ量にするかを指定する値として用いられます。
動画の画質や音質に関わる重要な要素で、値を大きくすると画質や音質は良くなりますがファイルサイズは大きくなります。

2.配信サイトの推奨設定

それでは、各3要素の目的をうっすら理解して頂けたかと思いますので
高画質な配信をする上で何をどう上げればよいのでしょうか?

高解像度で!
高いフレームレートな映像を!
高ビットレートで 送り込む!!

それが出来ていたらこのnoteはご覧になっていない・・ですよね。

あ、質問なのですがあなたは

Twitchパートナーですか?
Twitchアフィリエイトですか?

これ、扱えるビットレートのサイズが大きく変わってくるんです。


Twitchパートナー

ビットレート8000kbpsで配信出来ます!
良かったですね、リスナーさんを大事になさって下さいね。(棒読み

Twitchアフィリエイト

おお同志よ!
わたし達には6000kbpsでやりくりするしかないぞ!


アフィリエイトに高画質は高望み?

わたし達アフィリエイトの"少ないお財布"では
高画質配信は無理なのでしょうか?

いえ、そんな事はございません。
まずはコチラをサラッと流して下までご覧下さい。


Twitch公式のおすすめ設定

なんと公式で上記おすすめの設定が載っています。
ゲーム配信をされている方の多くはNvidiaのグラフィックボードを使用されていると仮定して、左側のNVIDIA NVENC(詳細は後述)を見ていきましょう。

大見出しに 1080p 60fps
小見出しに 高品質な動きの少ないコンテンツ

その下に
大見出しに 900p 60fps
小見出しに ハイペースなゲーム(バトルロイヤル、FPS)とありますね。

高品質な動きの少ないコンテンツの例としては
2Dで軽めのアクション要素のある作品。
(Among us、コアキーパーなど)

続いて
ハイペースなゲーム(バトルロイヤル、FPS)の例としては
3Dで画面の演出・動きが激しい要素のある作品で
国内ではFPSではありませんがモンスターハンターなど、
海外では高画質でリッチなFPS作品などでしょうか。
(コレ本当に調整したのか・・?みたいなクッソ重いヤツ)

意外にもAPEXやVALORANTなどのE-Sports系作品は実はそこそこ軽かったりするらしい。

3.OBS設定

それでは本題のわたしのOBS設定です、一気にいきます。

出力項目 "配信タブ"

出力項目の配信タブの説明です。
トップの出力モードを詳細にすると細かな設定が出来るようになります。

重要な所だけ説明します。

音声エンコーダは昔のVerのi-tunesを入れていると更に音質の良い選択肢がありますが、わたしはありません。

映像エンコーダ:NVIDIA NVENC H.264
Nvidiaのグラフィックボードを搭載していれば選択肢が現れます。
CPUではなくGPUを活用して処理をしてくれます。

 CPU=複雑なデータ処理が得意、大量のデータは苦手
 GPU=大量のデータ処理が得意、複雑なデータは苦手
ざっくりこんな感じ。

レート制御:CBR(固定ビットレート)
こちらはTwitchの推奨設定です。
次の項目で設定したビットレートの値を越えなくなります。
(配信の安定化)

ビットレート:5000kbps
MAXが6000kbps、映像+音声を合わせて6000kbpsという計算です。
一説には最大から25%引いた状態が安定するそうです。
となると4500kbpsとなりますが、
わたしは少し攻めて5000kbpsにしています。

その他はマシンスペックと回線速度に依存する所なので真似するか、
少し重いようであればパフォーマンスを優先して下さい。

例)プリセットを下げる など

出力項目 "音声タブ"

  

音声ビットレートは128にしています。
楽器弾いたりする人はココを上げると音質が上がります。

音声項目

サンプルレートは48kHzにしています。
特に書くことなし。
HyperX のマイクは良いぞ。

映像項目

来ました!
大本命の解像度を選択する映像の項目です。

基本キャンバスはOBSで色々なソースをペタペタ貼り付けるあの場所です。
大事なのはその下 出力(スケーリング)解像度です。
先述したハイペースなゲーム(バトルロイヤル、FPS)を配信される方は

1664x936 にすることを強くオススメします。
(右端のプルダウンではなく、
  値をクリックすると数字が打ち込めます)

そして縮小フィルタランチョス一択だと思います。

「あれ? 高画質なら1080pのが綺麗なんじゃねーの?」

普通そう思いますよね・・。
そこで次は なぜ936pなのか について説明を書いていきます。


4.936pが良い理由

1080pに潜む罠

Twitchアフィリエイトでは6000bpsしか扱えないという事は先述した通り、
ここでは
画質の3要素を扱うためにYoutubeを参考指標に解説していきます。

YouTubeでは1080p 60fpsの動画には4,500-9,000 kbps
4K 60fpsの動画には20,000-51,000 kbpsが推奨されています。

つまり、
解像度をフルHDの1080p、フレームレートを60fpsに設定すると
Twitch環境では、動きの速い映像ではビットレートが足りないんです。
すると何が起こるか
ブロックノイズが走り、画面がボヤけます。

そこで解像度を少し下げて900pにすると
1080pよりも安定的に画質が綺麗になるんです。

1080p→900pの違いは、実は殆ど分からないレベルの変化です。
画質の3要素のバランスも取れているのでブロックノイズが改善します。

8の倍数のお話


しかし、900pは16:9の整数倍解像度の中で4の倍数にあたるので
ビットレートを上げるとTwitch側で720pに下げられてしまったりします。

H.264における8x8、または16x16のブロックベースでの圧縮処理を考えると
16や8の倍数を用いた方が、圧縮効率が最適化されて高品質な状態を保てます。(8の法則、ピクセルパーフェクトなどのお話、詳しい事は知らん)

そして1080pは8の倍数で、そのまま下げると・・936pになるんです。

5.フィルタを忘れがち

おまけでOBSで高画質風に見せる悪あがきも紹介します。
それはフィルタシャープを追加する事です。
簡単な比較を載せます。

シャープ無し
シャープ有り

光源の違いはありますが、
フィルタでシャープを追加するとボヤけた輪郭がくっきりします。
値を上げ過ぎるとジャギジャギしますが、わずかでもかけてあげると
キャラクターやオブジェクトの視認性が上がります。

人は視認性が上がると 画質が良いと錯覚します。

追加方法はソースを選択してから

フィルタをクリック

下の「+」をクリックすると一覧が現れるのでシャープを選択。

その他に、Webカメラで実写ワイプを導入している方も
カメラのフィルタにランチョスを追加すると映像のボヤけ、輪郭のジャギジャギが改善されます。

さいごに

ここまで読んで頂いて誠にありがとうございました。
わたしも配信始めたての頃に手探りで調べていて
分かりにくい情報や古くなっている記事
曖昧な根拠などで困ることがあったので、自分で調べた限りの情報ですが
誰かの役に立つ or 自分のメモのためにnoteにまとめてみました。

よき配信ライフを!


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