わたし限定オリジナルタイプ

わたしの病気は左乳癌 ルミナル HER2陽性 リンパ節転移あり
左の胸には原発は大きくはないようだが、石灰化からの癌が散見できるため
左胸は温存はなく、全摘。
治療法1の巻として、まず術前化学療法。世に言う抗がん剤。点滴治療。
①AC療法(アドリアマイシン・シクロホスファミド)3週1コースで4コース
②DTX療法(ドセタキセル+HERハーセプチン+PERパージェタ)同じく4コース

①AC1回目と②DTX1回目は体の状態を確認しながら実施のため入院となる。
ここまで記していて、正直わたしはいまだにわからないことだらけ。
教科書もあれから率先して読んではいない。
これだって、先生からの説明書写しだけだし。

わたしがこの病気になって知ったのは、乳癌は1つではないこと。
非浸潤なのか、浸潤なのか。転移があるのかないのか。ルミナルとかHER2とか
トリプルネガティブとか。そして、その癌の原因さえもひとそれぞれ。
そしてそしてこれまた当たり前なことなのだが、人はそれぞれ違う。
年齢も、今いる環境も、体型も、好んで食するものも全部違う。
だから罹患する人の数だけ癌がある。1つじゃない。

今は正解を探し当てることができなくはない時代だ。
わたしが小さい時なんて何か病気は家にある広辞苑ばりの分厚い”家庭の医学”で
ペラペラ見るしかないが、そもそも、それは家庭の医学であるわけで
医師でも医療関係者でもないので調べようなんぞない。
この病気に関しての何かを突き止めることなど不可能だ。
先に書いたように 探し当てることができなくはない時代。
が、そもそもその病気案件はわたし自身のことではない。
だから、わたしは未だにあまりネットで調べない。
実はお友達のお友達の体験談とやらもやんわりとしてしか理解に入れない。
わたしは担当医の話を伺う。質問する。教えてもらう。

と言うわけで、わたしの病気はわたしのオリジナルタイプ
これから、うまく付き合いながら、さよならをしていく予定である。
まずはAC1回目。抗がん剤。


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