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天狗の羽団扇

息子の話

小さいころ(多分4、5歳)公園で遊ばせていたら
「天狗が持ってる葉っぱ見つけたー!」

とわたしのところに持って来た。

「この葉っぱをパタパタすると風が吹くんだよ」
そう息子に教えたら
葉っぱを持った手を目一杯振った息子。


数時間後の夜、
ものすごい突風が吹いて驚いた

「さっき葉っぱ振ったからこんなに風が強いんだねー」
と冗談半分で2人で笑い合った。

「天狗の葉っぱ」は息子のお気に入りになった

数週間後
葉っぱをまた掴み勢いよく振った息子。

その日の夜
強風と豪雨が吹き荒れた。

息子がその葉っぱを振ると天気が大荒れになるからやめてと伝えてから以来振ることがなくなった。

息子は思いが形になりやすい。
学校に行きたくないと漏らすと
胃腸炎になったり高熱になったりして数日学校を休むはめになった。

「学校に行かなくて良いから、行きたくないって言わないで(泣)」
「あなたが言うと大病して休むことになるから…」
息子に伝えた。

まるで呪術廻戦の狗巻棘だ…

息子でなくとも思いは具現化する。
形になりやすい程度は人それぞれ違うが必ず形になる。
それを実証してくれたのは息子だ。
生き証人の息子。

これからどんどん言葉にしよう。
わたしも狗巻棘になろう。

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