曼荼羅
東京国立博物館で開催中の
神護寺 -空海と真言密教のはじまり
を観に行った
展示されていた金剛曼荼羅と胎蔵曼荼羅が興味深かった
金剛界曼荼羅とは金剛界を可視化したもの
金剛界とは仏の破煩悩力を示し、大日如来が智拳印を結び構図が9つに分かれている世界
胎蔵界曼荼羅とは胎蔵界を可視化したもの
胎蔵界とは事象の根元を内在の世界に求めたもので、法界定印を結び胎内での出産以前の姿をあらわしている世界
金剛界曼荼羅はマルチバースを表していると
わたしなりの見解というのか推測だ
個々人の世界が描かれている
誰1人として同じ視点や同じ思考はない
同じ風景を、同じ時間同じ場所で隣同士で見ていても
見ている場所はそれぞれ違うように同じ空間に全ての人が存在していると錯覚しているだけ。
指さす場所をお互いに焦点を合わせればその時2人の世界は交わる
人それぞれ世界観が違うということを可視化したものがこの金剛界曼荼羅なのではと感じる
胎蔵界曼荼羅は仏教の「縁起」を表しているという
わたしの勝手な推測
「縁起」とは験担ぎのようなものではなく
自身を中心軸に起き、さまざまな縁が波紋のように広がることを「縁起」という
(あくまで一個人の解釈の範疇ということで)
自身のマインド次第で混沌な世界が形成され
マインドの調和次第で世界の混沌の濃淡がハッキリと色分けされる
そういったものが曼荼羅に描かれているのだろう
この世は幻の世界
自身の中で確信が得られればそれが正解であり
世界を確立する方法でもある
けれど、思いを無理矢理 誇示し
我を通そうとすると自身の思い通りの世界は渡れない
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