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子供の頃の話。③

子供の頃の"自分"の認識として、
男の子として生まれたかった。というものがある。

実は今でも時々思うことがある。

男性として生まれていたら、きっともっと違う人生を送っていたのだろう、と。

当たり前の事ではあるが、性別が違うだけで理不尽な思いをすることもあるだろう(男女関係なくあると思う)。
生きづらさを感じることも、どの性別だってあると思う。
そういうのを色々考えた上で、男として生まれたかったと切に願っていた時期があった。

とはいっても幼き頃(幼稚園くらいまで)の私は、可愛いものが大好きだった。
ぬいぐるみ
リカちゃんやバービー人形
ヒラヒラのスカート
ネグリジェ
ピンク色

実を言うと未だに好きなのだが、そこは大人である故、節度を持って楽しめている(はず)。

母の趣味で髪の毛はスーパーロングであったし
フリフリふわふわの服を姉とお揃い、色違いでいつも着せられていた(私の発育がよく、姉と同じくらいの背丈だったため、双子コーデなるものをさせたかったのだと思う)。

自慢では無いが、私は顔が良い。
整った顔を持って生まれてきた(好き嫌いに個人差はあります)。
会う人会う人、時には知らない人から「可愛いねー♡」「お人形さんみたいねー♡」と声をかけられる。
褒め言葉だということが分からず、「お人形さんじゃないもん!!!」と泣き喚いたこともあった。

きっと、人見知りが激しかった私は、幼心にそれに嫌気が差したのだろう。

ある時から私は、ズボンしか履かなくなった。
青いものが大好きになり、恐竜やスーパー戦隊シリーズが大好きになった。(未だに好き)
一人称は僕になった。(未だに言う)
写真を撮る時も、可愛いよりカッコいいと思われたくて、真顔で写っていた。

ある時母親に、「なんで男の子として産んでくれなかったんだ!」と泣きながら怒ったことがある。

多分、小学校低学年くらいの時だったと記憶している。
男勝りな性格も相まって、男の子達と外で走り回って鬼ごっこやサッカーばかりをしていた時。
迎えに来ていた母親に「あなたは男の子に生まれれば良かったのにねぇ。」と言われた。
きっと母親的には何気ない一言だったのだと思うのだが、ずっと男の子になりたい、と思っていた私には衝撃が強すぎた。

母親が私を男の子に産んでくれれば、こんな気持ちにはならなかったんだ!!と
完全なる責任転嫁である。

…と、まぁ
色々迷走した子供時代ですが
可愛いもカッコいいもどっちもあっていいんだ!と小学6年生の時に気付いたので
髪の毛を伸ばして女らしく居たり
髪の毛をベリーショートにしてカッコよく居たり
その時々で自分の好きなように生きています、っていうお話。

長くなったのでこの辺で。
また次回。

みな🌔

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