愚痴アンド愚痴。作家デビュー時の悩みあれこれ
シンシンツクバのリンク集をまとめているうちに、愚痴部分が思いのほか長くなって筆が走りました。
「私、こんなにグチがたまってた……? しかしこれ、シンシンの方を軽く読みに来た人にダダ洩れさせるの、人としていけない……」と思い、グチ部分を独立。
作家デビューの時期にまつわる愚痴&愚痴。
参考にしないでください。
人からはどうでもいい自分語りをちょっとだけしますと、私、「疫病をどーするどーなる」と皆がかたずをのんだ2020年2月末に小説のデビュー作を出版しまして、どんなかたちにせよ、世に出せたことはたいへんありがたいことではあるのですが……
宣伝もろくにできず(そう、人類それどころではない)、
書店も時間短縮、そして外出自粛。
ステイホームで本を読むようになった、と言えども、そんな生命そのものの不安の中では既に名の知られた名著や、現状の示唆になるような本が手に取られるわけで。
もちろん、エンタメも手に取られたけど、名の知られた作家さんとか、気分転換になると確約されているミステリーとか。ですよね。そうですよね。自分だってそうだもん。全然知らない新人作家さんの、海のものとも山のものともわからない小説ってそんなとき手にとらないよね~(号泣)
自分が書く小説は、人からは「エンタメ」「やや中間小説より」とカテゴライズされるもののようです。
これって、人に説明しづらくて。
書店のPOPとか見ても、宣伝文句って「純文学」「ミステリー」「ホラー」「歴史小説」「時代小説」「恋愛小説」「異世界転生」と、どういうジャンルかが、はっきりわかるようになっている。
人前に作品を出すときに、そういった人が手に取りやすいジャンルにラッピングされてたほうがいいのかな……人は「こういう物語」ってカテゴライズしやすい話のほうが手にとりやすい、話題にもしやすいのかな……などと逡巡しましたが。
「しゃらくさいな自分!!」ってなりました。
初心の「今を書く」だけでいいじゃん。
私、自分の書くものはまず「アーカイブ」たれ、と思ってるんです。もちろん広い意味ではすべての文書がアーカイブ。
でも私の小説は、宇宙人が地球に降りてきたとき、あるいは未来人の人類学者が時をさかのぼってきたときに「東京オリンピック前のニッポン、どんな感じだった?」「2020年春のニッポン、どんな感じだった?」という空気感を参照できるようなアーカイブでありたい。
まず、そこにある風景をパッケージするようなつもりで書いています。
自分語りもウザ長くなってきたので、グチ第一弾はこのあたりで。
ともかく、パーティ関係はもちろんNG、関係者との交流もろくにできず、という状況だったので手さぐりの部分が多くて。
やっぱり、モノカキの「東京在住メリット」って依然としてある、と思っているんですよね。だから、そこを意識せず、今をときめくつくばでなんとかやらせていただいたのは、やはり、デビュー後がすっぽりころな禍の三年間だったからでしょうね。そのあたりのあれこれも書きだせばエンドレスに書けそうだけど、とりあえず自粛。
おしまい。