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着物業界で表舞台に出ることがなかった縁の下の力持ち「引き染め」という高度な技術について

着物の「友禅」という言葉は、一度はどこかで目にしたり耳にしたことはあるかと思いますが、「引き染め(ひきぞめ)」という言葉はおそらく着物や染色関係者でないと聞き慣れない言葉だったりするのではないかと思われます。

私の場合、マーケティングを含めた経営戦略のコンサルの仕事があり、そこで「引き染め」の世界を知りました。

10年以上前に、とある大手企業の商品企画で「小紋染め」にも使用される「伊勢の型紙」を提案させていただいたことはありますが、流石に「引き染め」は知らなかったので逆に新鮮だった記憶がございます。

友禅は友禅作家が着物をキャンバスに見立て絵付けや構図、色合いまで考える。(デザイン業界でいう、全体のデザインの構図やテーマ(コンセプト)を考えるアートディレクターや実際、テーマに沿って絵を書き起こすイラストレーターを足した感じなのかなぁと)

引き染めは、友禅作家の意向に沿った背景の色を染める作業(絵付け部分を汚したり邪魔することなく下地を染める作業)なのですが、これが表舞台の華やかな世界観とは違い、陰ながら驚いたのが、繊細かつ複雑な作業工程数も然りで、インクジェットプリンターでは表現できない職人の手仕事が求められる仕事だったりします。

▼参考までに詳しい詳細はこちらの記事にも書かせていただいております

着物の反物1反=約12mを一気に専用の刷毛で染め上げる技術は、かなりの集中力が必要らしく迷いなく精神力を整えて刷毛を動かさないとムラができた染め上がりになってしまうそうです。

一瞬、えいっやーで巻き藁を斬る居合いみたいな集中力と緊張感をイメージしてしまいましたが、ちょっとニュアンスが違うかもしれません。。。


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学んで作ってたしなむ。親子で伝統文化体験

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