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日本製鉄USスチール買収計画はダミー

わたしは経済や政治が絡むことについてその色がきらいで、ずっと書きたくないと思っていたのですが、今回は日本製鉄USスチール買収計画についてわたしの見立てを書くことにしました。
外れた場合は謝ります。また外れても自分の思考をアップデートする機会だと思っています。厚かましいけれど、これくらいはバット振っていいよね。

日本製鉄USスチール買収計画はUSスチールの資本を安定させる過程におけるダミーです。



鉄は製造業における米(コメ)、米(コメ)は誇り

鉄は国家なりという言葉があります。別の視点で見ると、鉄は製造業における米(コメ)です。身の回りや街中を見ると鉄または非鉄金属が嫌でも目に入ります。それほど現代人の生活にとって必要なものです。
食べる米(コメ)は自国で作り供給したいでしょう。製造業において鉄は食べる米と同等に重要なものです。

高炉をはじめ熱延技術などを築き上げ扱っていることは製造業の中の方々の誇りです。

製鉄所のノウハウは製造業の基礎

製鉄所は製造業のノウハウを生み出してきた源で集大成です。
製鉄の製造技術、生産管理、在庫管理、物流管理などは製造業の基礎となってきました。

例えば追跡性。自動車のボディは鋼板つまり鉄です。この鉄のロットを追跡しようと思えばできます。どこの会社がいつどこで生産した薄板の単位かロット管理されています。

いまはあらゆる商品、食品や薬品などで追跡性が担保されており、その大元は製鉄だとわたしは認識しています。
製鉄には話出せばキリがないほど製造業の基礎があります。

公的資金を投入し一企業を助けるためにはストーリーが必要だ

誇りに思っている自国の会社によそ者が手を出すなんて許しませんよ。ただ、USスチールの金(資本)はやばい。それなら日本でも何度かあったように国が資本投入し民間企業を助けるしかないです。
追加で割合の低い外部資本の受入れはやぶさかでない、てな感じかと。

公的資金を投入し一民間企業を助ける場合、それなりのストーリーが必要です。

アメリカ人が誇りに思う会社を日本の会社が買うなんてアメリカ人にとって屈辱でしょ。だから、アメリカ国内から許せないっつう声が出てくる。
その後、多くの自国民が誇りに思う会社なら国が税金で助けてもいいよねー、ていうストーリーです。

このストーリーの中で国による一民間企業救済をOKにするため、ダミーとして出てきたのが日鉄による買収計画であるとわたしは認識しています。

投資は自己責任

えーっと投資は自己責任です。

いじょー。


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