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こっからっす立憲民主

先の衆議院選挙で勝ったのは誰か?

選挙に勝つというのは、どういうことか。

国民民主党の一人勝ちように雰囲気が漂っているが、一番議席を伸ばしたのは、立憲民主党です。

50議席も増やしたそうです。

しかしなんだか、国民民主党が主役であるようなムードです。

一番の理由は、伸び率の問題でしょう。

吹けば飛ぶような国民民主が公示前の4倍の議席を取ったことで、国民民主の勢いに注目が集まっているんでしょう。

二番目の理由は、立憲が訴えていた「政権交代こそ、最大の政治改革。」が実現できそうにないからでしょう。

小川淳也が盛んに首班指名で野田佳彦と書くように、
国民民主に働きかけておりますが、
玉木雄一郎と党首会談をした野田佳彦は、首班指名について積極的な働きかけは行わなかったようです。

おそらく、野田佳彦は現時点での政権交代は考えていないのでしょう。

野田佳彦が考えているのは、次の参議院選挙で勝って
ねじれ国会を作って
次の衆議院選挙で勝って政権交代しようと狙っているのでしょう。

民主党が政権交代したときも、自民党が政権奪取したときも、
ねじれ国会が起きた次の衆議院選挙で政権交代が実現したようです。

今、政権奪取できたとしても、野党をまとめることは出来ないでしょうし、党内すらまとめることが出来ないでしょう。

なので、今、政権交代する気はない。

メディアに出ても、特に感情を出さずに淡々としています。

立憲の議員、支持者が国民民主の政策に対して批判していますが、野田佳彦はじめ、党の役職者はほとんど批判していません。

今後を見据えているのでしょう。

国民民主が勢力を伸ばしていますが、衆議院で28議席です。立憲民主は149議席です。
国民民主が次回の選挙で50議席増やしても、78議席です。しかも、50議席は新人議員です。
78人の会社で50人が新入社員なんて、まともに動かないです。中途採用だとしても機能しないでしょう。


国民と協力するのか、自民党と手を組むのか

議席を伸ばしたことで、幾つかの委員会でポストを割り当てられたようです。

強行採決できなくなったということで、正常化と言えるのかもしれませんが、一方で、野党側にも責任が増えました。
参議院選挙に向けて、活躍するチャンスを得たと同時に、何もできなければ、議席を減らすことになるでしょう。

国民民主の案を自民が飲めるか飲めないかという話が上がりますが、
立民と自民が手を組んでしまえば、国民民主を外しても余裕で成立するわけです。

立民は、国民が主張する控除の引き上げに賛成のようですが、満額引き上げに賛成か否かはわかりません。

自民が提示する妥協案に立民が賛成してしまえば、控除の引き上げに関わらず、国民を外して圧倒的多数で物事を進めることが出来ます。

そのときの見え方はどうなるのかわかりません。
政治に責任を持ち、現実的な案で政治を前に進めたと映るのか
「政権交代が最大の政治改革」と訴えながら自民に協力するのはどうなのか、大政翼賛的だと映るのか

いまのところは、ごちゃごちゃ動かずゆっくりと情勢を見極めながら動いているように見えます。

直近の都知事選までは、立憲共産という揶揄(?)が聞かれましたが、今回共産党が多くの選挙区で候補者を立てたことで、その言葉も少なくなり、衆院選で勝利したことで、野田代表も続きそうです。

今の感じからすると、
参議院選挙まで大きな動きは無さそうですが
とりあえず、選択的夫婦別姓を進めるかどうか、そんなところが注目です。

野党と自民の一部は選択的夫婦別姓に賛成していたわけですから、
本気か嘘だったのか問われることになりそうです。



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