絵師インタビュー・しらたま
「原型師」にもっと光を。
その声の下に立ち上がったプロジェクト、 MINAMOTO。
今回は「MINAMOTO×絵師100人展」で原型師とコラボをした絵師、すなわちイラストレーターへインタビュー。
今回インタビューに回答してくれたのは「しらたま」様。
――イラストレーターになろうと思ったきっかけや、楽しさ、やりがいを感じる瞬間について教えてください
子供の頃からずっと憧れはあり趣味で絵は描いていたのですが、お仕事にするには現実的には難しいと思いイラストとは関係のない学校に通い、一般企業で働き出しました。ですが趣味でイラスト誌などを読んでいて、人生で一度は本気で目指してみるのもいいのではないかと思い立ち本格的に活動するようになりました。ですから、こうやってイラストをお仕事にさせていただけることが奇跡のようですし、有り難いことだなといつも感じています。
お仕事を初めていただいたときや「ファンです」と言ってくださったときのことは今でも忘れられないですし、今も新しいお仕事やご感想をいただくとその時と変わらないくらい嬉しいです。
――ご自身の制作におけるアピールポイントやこだわり・特徴を教えてください
その時その時で自分の思う「かわいい」を表現することです。「ロリと言えばしらたま」と言ってもらえることが永遠の目標です……!
また、人と比べるのではなく、過去の自分と比べて一歩でも成長できるよう努力したいです。
また制作内容とは少し異なりますが、イラストレーターは個人の仕事のように思ってしまいがちですがその先ではたくさんのスタッフの方々がいらっしゃることも忘れてはいけないし、基本的なことですが締め切りを守ることも大事に考えています。
――今回共作のターンを担当した【軌跡と交錯】についての紹介、見どころ、悩んだ部分、苦労した点などを教えてください
自分の画風とは真逆の内容だったので、原型師様の作品データを拝見してとても焦りました。原型師様のイメージを壊していないかとても心配になりながらも、完全に自分の画風と解釈で自由に描かせていただきました……!
ポータルリングの向こう側にいるイラストレーターというテーマで描かせていただきました。リングはそのまま正円にするか悩んだのですが、せっかく「描く」存在なので自ら描いている構図にしました。
原型師様の使っている道具が散りばめられていたので、逆にこの絵の中ではイラストレーターが使用する道具を散りばめてみました。
――フィギュアという立体物をイラストに落とし込む上で、面白かったことや難しかったことなどを教えてください
3Dでイメージを制作されているということもあり、ぐるぐると好きなようにアングルを変えて観賞させていただくことができたので新鮮で面白かったです! どのアングルでもかっこよく絵になるところが原型師様の凄いところだなと感じました。
キャラクターも小物も精巧で、イラストに落とし込むとどうしてもその精巧さが失われてしまうのが大変申し訳なく歯がゆいところでした。
ですからもう開き直って(?)あえてやわらかいもふもふの衣装にしてみたり、整合性よりも画面映えを優先させたりとフィギュアでは難しそうな表現を多く取り入れさせていただきました。
以上、しらたま様のインタビューをお届けしました。
「絵師100人展×MINAMOTO」コラボ作品の展示は2022年8月19日(金)~21日(日)に東京・秋葉原のAKIHABARAゲーマーズ本店7Fで展示予定。期間限定の展示となるので、お見逃しなく!