絵師インタビュー・おしおしお
「原型師」にもっと光を。
その声の下に立ち上がったプロジェクト、 MINAMOTO。
今回は「MINAMOTO×絵師100人展」で原型師とコラボをした絵師、すなわちイラストレーターへインタビュー。
今回インタビューに回答してくれたのは「おしおしお」様。
――イラストレーターになろうと思ったきっかけや、楽しさ、やりがいを感じる瞬間について教えてください
この仕事を始める前、絵とは全く関係のない会社に1年間勤めたのですが、会社という組織の中で働くということと、興味のないことを仕事にするということが肌に合わず、脱サラしました。
そこから昔からずっと大好きで続けてこられた「絵を描くこと」を仕事にしたいと思い、一念発起してイラストレーターになりました。そんな経緯があるので、毎日大好きな絵を描き続けられるということが本当に嬉しいし楽しいです。
特に楽しさややりがいを感じる瞬間は、私が好きだと思うもの・おもしろいと思うものを誰かに共感してもらえたときです。そしてそれがその人の人生を少しでも豊かにできているのであれば、イラストレーターとしてこれ以上に嬉しいことはありません。
――ご自身の制作におけるアピールポイントやこだわり・特徴を教えてください
キャラクターの感情を表現することが好きなので、表情にはこだわって描いています。特に女の子の泣き顔が好きでずっと描き続けており、私のイラストの一番の特徴だと思っています。
またそのイラストの前後の物語やキャラクターの感情を、見た人が当事者となって想像できるように、その場にいるような感覚になれるようなイラストになるよう心がけています。
眉や瞳、口、手など、感情を表現できるものを最大限使って、見た人に訴えかけるようなイラストにしています。
――今回おしおしお様が共作のターンを担当した【共生カンケイ】についての紹介、見どころ、悩んだ部分、苦労した点などを教えてください
擬人化したアリとアブラムシをモチーフにし、「共生関係」というテーマで制作されたとのことでしたので、制作にあたってまずはこの2人の関係性と物語を私の中で組み立てていくことからはじめました。
曽我様の作品を初めて拝見したとき、ダークで怪しげな雰囲気を感じたので、きっとこれはただならぬ関係なのだと思い、どのような経緯があって共生関係を築いていくことになったのか、2人の仲やお互いへの感情はどのようなものなのか……そんなことを妄想しながら制作しました。
怪しげな雰囲気の中逢瀬を重ねる2人の表情や視線、重なり合う部分に注目していただけると嬉しいです。
――フィギュアという立体物をイラストに落とし込む上で、面白かったことや難しかったことなどを教えてください
現在流通しているフィギュアは前提としてアニメやゲームなどの物語があって、そのキャラクターをフィギュア化する、という手順がメインだと思うのですが、今回はその逆で、フィギュアとしてキャラクターを作り、そこから自分なりに物語を広げてキャラクターの背景を肉付けしていくという工程が面白かったです。
フィギュアをより魅力的に見せるためにイラストという形でキャラクターの深掘りが出来、イラストもまたフィギュアという立体物があるおかげでリアリティが増すという、2つで1つの作品になるような新しい形態が生み出せたことがとても楽しかったです。(まさに共生関係……!)
以上、おしおしお様のインタビューをお届けしました。
「絵師100人展×MINAMOTO」コラボ作品の展示は2022年8月19日(金)~21日(日)に東京・秋葉原のAKIHABARAゲーマーズ本店7Fで展示予定。期間限定の展示となるので、お見逃しなく!
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