風にふかれて

あっという間に10月も
サンブンノイチも過ぎてしまった。

横須賀は午前中、乾燥した強い風が
吹き荒れる中、洗濯物を干していて
ふと思い出した事がある

自衛官時代に昇任試験に合格し
女性自衛官教育隊にいた頃

体力錬成の一環でみんなで
隊列を組んで走っていた時
秋の入校だったので
金木犀の香りを感じながら
向かい風の中一生懸命
声をかけながら
走ったのを思い出した。

ワタシは自分が走るのが
苦手だと思い込んでたし

走る事が楽しいとは思えなかったので
現実逃避の如く風の扱い方について
独自に研究していた。

向かい風に立ち向かうと疲れる

これは人生そのもの…
自然の流れに逆らって生きる事は
生きてるだけでキツいし辛い

向かい風に向かって
走ってみたらわかる通り
それだけで疲れるのだ。

決められたコースで
決められた時間内に走る競技には
向いてないかもしれないけど

ワタシはふと向かい風に背中を向けたら
そのまま追い風になるやん！と

勝手に大発見して妄想して喜んでいた。

その後、苦手だと思い込んでいた
走る事はワタシなりに走り方を
研究して入隊してすぐは3kmを
30分かけて走っていたのに
自己ベスト12分程度で走れる様になった。

それはやっぱり風を読む事
無理して走らずに
同じか少し早く走る人を風除けにして
なるべく体力を消費せずにペースを保ち
身体を自動操縦するイメージで走る事
そして風を切るように姿勢を保ち
呼吸をする時は吐く事だけ意識して
腕をよく振る事を意識したら
無理だと思っていたタイムをだせた。

この頃から、内観に近い研究は
大好きだったワタシは
10年以上経ってみて
改めて風の使い方が奥深いなと思った。

この社会で自然の流れに抗うのは
人間しかいないと聞く。

多分、抗っている事すら
気づいてもいないんだと思う。

逆らったり抗ったり戦ったり
負のエネルギーを使わずに
自分の人生にもエコを提唱しよう。

最小限の力で
最大限に喜びに満ちた社会を創る
地球の遊び人ミドでした🌱