第一歩 どんな住まいにしていきたいか
どんな住まいにしたいか?どんな暮らしをしたいか?
どちらから考えようか悩みました。
たぶん、正しいのは、
①やりたいこと(暮らし方)を言語化して
②そのための手段(住まいの形)を考える
だと思うのですが、私は形から入りたいタイプ。
そして私の目指す方向を明確にするためにも、今回は住まいの形から考えていきたいと思います。
まずは事例集め
どんな雰囲気のお家が好きか、具体的な例を集めてみました。
最初に、雑誌やインスタで目にした方々。
1.塩谷舞さん
柔らかく、落ち着きのある文章を書かれる塩谷舞さん。
私は著書を2冊とも購入しているファンの一人です。
今のお住まいも、前のお住まいも好きで、また、古き良き物を大切に取り扱われている姿勢、モノに対する向き合い方・考え方も参考にしています。
前のお住まいの雰囲気はジャパニーズモダンというのでしょうか、ジャパンディとも言われるスタイルで、新しさと侘び寂びの融合が感じられます。
素材や形の要素は多いのですが、色味が統一されていて、落ち着きがあります。また、床・壁・天井の素材が同じなので、情報量を減らせている点も好みです。
今のお住まいは現代の風が吹く洋館のような佇まいです。
デスクスペースが特に素敵で、外を眺められるこの場所であの文章たちが生み出されているのかな、と心躍ります。
2.苅田梨都子さん
元々お名前は存じ上げていた方。
たまたま雑誌でお住まいを拝見して、ブックマークしていました。
こちらでも、「古い」と「新しい」が融合されています。
先ほどの塩谷さんとの共通点として、床の色味が白い点(色味の統一感)が挙げられます。
白い床に映った陽の光が美しく、クリーンで健康的な印象です。
3.川口ユリナさん
こちらも随分前に見かけたページ。
谷尻誠さん率いるSUPPOSE DESIGN OFFICE設計とのことで、洗練されています。
内装からいじることができるので、こだわりがしっかりと反映されますね。
そしてまた、床の色が淡いです。相当好きなようです。
加えて、すでにお気づきの方がいらっしゃるかも知れませんが、私は籐が編まれているものが大好きです。
(実は先日チェスカチェアを購入しました。このお話はまたどこかで。)
こうして事例を並べてみて、分かったことは、以下の点でしょうか。
色の統一感による落ち着いた雰囲気が好き
籐編み大好き!
明るい空間は好きだが、可愛いよりも綺麗が大事
洗練されたデザインの家具や照明、雑貨が好き
少し、方向性が見えてきたように思います。
次はもう少し視野を広げて好きな事例を探していきたいと思います。
色の統一感は大事だけれど
次に、建築家の方々を見ていきたいと思います。
骨組みから形作れるので、窓の取り方や素材の組み合わせも自由になりますね。
特に好きなお二人をご紹介します。
1.手嶋保さん
一番好きな建築家さんです。
美術館のような静けさと美しさのある住宅が多いです。
光の取り入れかたが綺麗で、ただ取り入れるだけでなく、何かを透かしたり、反射させたり、葉陰として取り入れたり。多種多様な取り扱いをされています。
こちらの吹上の家はお施主様がインスタをされているので、今はそちらをよく眺めています。
2.服部信康さん
瀬戸の家が好きで、この床が好きです。草木染めでしょうか。
大きな窓から入る光とどっしりとした安定感のある床のコントラストが美しいです。
置いてあるヒュッテさんの家具も美しいですよね、木のピシッとした角と籐・張り地の柔らかさが融合されていて優雅な印象です。
こうしてお二方を挙げてみると、最初に挙げた事例とはまた印象が異なります。
明るく健康的 ⇄ 落ち着きと静謐さ のような、対比が生まれました。
(強いていうなら、塩谷さんは今回の事例に近しいでしょうか。)
私はどちらの雰囲気も好みのため、どうにか掛け合わせることはできないか、と考えました。
そのために着目したのが、
どちらの事例でもトーン(色調)が統一されている、という点です。
色について勉強をしていると、下のような図に出会います。
トーンを彩度と明度によって分布分けしたモノです。
私はペールトーン、ライトグレイッシュトーン、グレイッシュトーン、ダルトーンあたりが好きで、ビビットトーンはあまり好きではありません。
今回の事例たちに当てはめて考えてみると、以下のようになるのではないでしょうか。
明るく健康的=ライトグレイッシュトーン
落ち着きと静謐さ=ダルトーン
このことから、二つの雰囲気を融合させるために、彩度の低いアイテムで揃えていくことが重要になってくると感じました。
また、建築家の方の事例はどちらも床が濃色で光をよく反射することから、画像上では床も白っぽく光っているような印象を受けます。これが、周囲の鈍い白との統一感を生み出しているのではないでしょうか。
よって、ただ色が統一されていれば良いということではなく、
トーンを揃えた上で、入ってくる光によって統一感を感じられるようにした方が良い、と考えました。
大きいところから小さいところへ
ここまで、空間全体の事例を集めてきましたが、眺めているうちに家具や小物の好みも見えてきたように思います。
時に、インテリアをコーディネートする際、主役の家具から空間を考えることもあると耳にしたことがあります。
そこで、この章では「部屋におきたい憧れのものたち」をまとめていきたいと思います。
1.チェスカチェア(黒)
建築家マルセル・ブロイヤーデザインの名作椅子ですね。
塩谷さんのお家に登場しています。
アパレル雑誌の背景にもよく出てきているため、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
リプロダクト品が多く流通していますが、今回私は正規品を購入しました。
現在欠品中とのことで、届くのは少し先になってしまいそうですが、25際という節目の年にずっと憧れていた家具を購入できたことがとても嬉しいです。
いつか詳しく記事に取り上げたいと思います!
2.MOHEIMのSWING BIN
苅田さんのお家に登場しています。
現在、我が家はキッチン裏の一箇所にしかゴミ箱がないため、もう一つ追加してもいいかな、と考えています。
テーパーのかかっていないシンプルな円柱の形が好きで、佇まいが美しいですね。
MOHEIMのマグカップはすでに愛用しています!こちらも円柱具合が私好みです。
3.MOEBE
MOEBEのプロダクトは繊細かつ機能的で、それらをシンプルにまとめ上げている点が好みです。
ミラー、シェルフ、額縁、キーホルダーなどなど、どれも魅力的ですね。
4.AmbientecのTURN +
日本のポータブル照明ブランドです。
ここでも円柱好きが発揮されています。
金属とガラスで構成されていて、重みがあります。
調光がとてもスムーズで驚いた思い出。
いつかベットサイドにお迎えしたいです!
まとめ
たくさんの事例・好きなモノをご紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか。
形としての住まいの好みは、ずいぶんと明確になってきたように思います。
今後は、そこに住まう「私」と「彼」の暮らしかたに合わせて、空間の編集作業を行っていきたいと思います。
最後に今後のお部屋の方向性と、これから考えていくことをまとめていきます。
目指すは「クリーンで落ち着いた、静けさのある空間」
トーンの方向性を定める
「暮らしかた」についての検討を進める
主役アイテムと既にあるお気に入りアイテムをどう融合させていくか考える
今回の事例集めで、彩度を低めにして空間をまとめていく必要があるということが分かりました。
しかし、明度については陽の光との兼ね合いもあり、まだばらつきがあるように感じられます。よって、次回以降の記事で現状のお家の様子や素材をご紹介しながら、定めていきたいと思います。
ご覧いただいた方の中で、好みが似ている方がいらっしゃいましたら、
ぜひおすすめ事例やアイテムを教えていただけますと幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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