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この4年間の振り返り❶

9月定例会も終わり、11月末までの任期で課せられた定例会は全て終了しました。これを機に議員1期目の4年間を振り返ってみたいと思います。

まずは地方議員の仕事とはなんぞや!
あらためて記すと以下のようになります。

1. 条例の制定・改正
地方議会では、地域に適した法律である「条例」を作成し、地域の生活環境や行政運営を規律します。新しい条例の提案や、既存の条例の改正・廃止に携わります。
2. 予算・決算の審議・承認
地方自治体の年間予算案や補正予算案について審議し、承認します。予算は地域の公共事業や教育、福祉、インフラ整備などに使われるため、その適正な配分を監視することが求められます。
3. 行政の監視・チェック
地方議員は、地方自治体の首長(市長や町長など)が適切に行政を運営しているかを監視します。執行部(市長などの行政側)が計画した事業が適切に実施されているか、無駄遣いがないか、住民にとって有益な行政が行われているかなどをチェックします。
4. 住民からの意見・要望の収集
地域の住民と密接にコミュニケーションを取り、その要望や意見を聞き取ることが重要な役割です。議会において、住民の声を反映させた質問や提案を行い、政策に反映させます。
5. 政策提案・推進
地方議員は、自ら政策を提案することができます。特に地域の現状や課題を理解し、その改善策や新しい施策を議会や執行部に対して提案し、実現に向けて働きかけます。
6. 議会での質問・討論
議会の場で、市長や行政の担当者に対して質問を行い、政策の方針や進捗状況について確認します。また、議案について討論を行い、自身の意見を述べ、他の議員との議論を通じて政策の方向性を定めます。
7. 委員会活動
議会の中には、さまざまな分野ごとに専門委員会が設置されており、地方議員はこれらの委員会に所属して活動します。委員会では、特定の政策や案件について集中的に議論し、専門的な視点から政策提案や決議を行います。
8. 地域行事や会合への参加
地方議員は地域の代表として、地元の行事や住民との会合に参加します。地域の問題を直接把握し、住民との信頼関係を築くことも重要な役割です。
9. 災害対応・危機管理
自然災害や社会的な危機が発生した際には、地方議員は地域の復旧や支援活動において重要な役割を果たします。行政の災害対応を監視するとともに、住民の支援ニーズを迅速に行政に伝える役割も担います。

上記9点はChatGPTによるものですが『議員必携』や私自身の実感と照らし合わせると概ねその通りであると感じます。(強いて言えば、加えて「住民へ市の状況を伝え、理解を促し事業を推進すること」もその役目と考えます。)

今回はこの内の
2. 予算・決算の審議・承認
3. 行政の監視・チェック
5. 政策提案・推進
6. 議会での質問・討論
7. 委員会活動

にあたる部分を振り返り自己評価したいと思います。

評価方法

評価指標として、まず予算決算常任委員会での、当初予算と決算審査の全議員の質疑回数を一覧表にまとめました。それを出席可能日数で割った”1日平均質疑回数”で比較しました。(委員長など質疑に参加できない事情を考慮に入れました)
この指標を選んだ理由は「自分が仕事している風に見える」という下心がゼロではありませんが、ちゃんとした訳もあります。
①全議員を同じ条件で比較できる。
②当初予算と決算が超重要である。

当初予算審査は自治体が年度に実施したい事務・事業にどれほど経費をかけるか、を決める大変重要なものである。予算編成権は首長にあるが、必ず住民の代表機関である議会に提案し、年度開始前に議決を経なければならない。議決がなければ執行できない。
決算審査は議会が決定した予算が適正に執行されたかどうかを審査するとともに、資料に基づきその行政効果・経済効果を評価する極めて重要な意味がある。また審査結果は後年度の予算編成や行政執行に生かされるよう努力すべきものである。

議員必携を参考に作成

一方でこの指標には弱点もあります。客観性を担保するため、委員長に指名されて発言した回数をすべてカウントしている点です。
 価値ある発言でも、くだらない発言でも、同じ「1」を記録しています。
例えば「分かりました。」や「すみません。」だけでもカウントしています。そんな発言は外すべきかと迷いましたが、どれを外してどれを残すか…私が判断すると、どうしても恣意性を排除できませんので、誰がやっても同じ結果になることを重視しました。
 そもそも、どの質疑に価値があるか…その判断は人それぞれ。誰がいい仕事をしているか…はみなさんに会議録やYoutubeなどをご覧いただきご判断願う他ない、と割り切りました。

結果は

会議録(速報版を含む)より。※2024決算についてはAI文字起こしを参考に筆者作成。

1日平均19.1回の質疑を行ってきました。山本数博さんに次ぐ2位。
最初は、わからないことを闇雲に聞く部分もありましたが、徐々に慣れ「決算時に積み残した課題を、いかに次の予算で解決を図れるか…。予算をつけた効果はどうだったか…」という視点で繋がりの中で数字を見れるようになったと評価しています。
 一方で、制度理解や先行事例の調査、住民の聞き取りなどまだまだ足りていない部分はたくさんあると感じています。より厳しい目でチェックし、よりよい提案ができるよう引き続き精進してまいりたいと思います。

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