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コンプラ時代に売りがハゲ! どうするどうなる今後の松本りんす

ザコシショウ「俺がすごいと思ったのは街裏ぴんく…と、松本りんす」
小峠「だーりんずは今年一本いいネタがある」

キングオブコントの予選が始まった。
「だーりんず」が優勝したら、そのあと松本りんすが売れっ子として続けていけるのか? 全国民がそのことを話題にしていますね。誰一人スポーツの世界的な大会のことなんて知らない。

賞レースで何度も結果を出しながら、壁が破れない。お笑いコンビ「だーりんず」の川崎麻世に似てるほう、松本りんす。

ハゲといやしい発言、酔ったときの無神経さでハリウッドザコシショウにいじられまくってる姿は、中年男性の哀しみとおかしさがまじりあう。やりとりの中からギャグが生まれる瞬間も「これだ!」って感じでいい。

ザコシショウと松本りんすの関係性は本当におもしろい。
指導者のシショウは「芸人とはこうあるべし」のこだわりが強い。とあるみじめな芸人がTwitterで「虹の写真」を発信したら、これで誰が笑うんだ、普段から芸人としてのプライドを持て、と責められる。

松本りんすがハゲに悩んでカツラをつけるときも、最初は植毛だったけど取れるやつにしろって言ってたぐらい。

取れるカツラの方が面白いから、取れるやつにしろ。」

これがザコシショウの考え方で、
松本りんすがいやがってるのにカツラを取るとか、ハゲを見せろとか。ふつうの会社の上司と部下ならアウトなやりとりをやっている。本人がそっとしておいてほしいところに、ズカズカ土足で入ってくる。ただしそこが視聴者も引き込まれるし、本人が隠したがる部分に面白いエピソードがある。

 伊集院光とらじおとの西川きよし 

「伊集院光とらじおと」で西川きよしが芸能界に入ったときの話をしていた。当時の芸能界はそれはそれは厳しかったという。見よう見まねで師匠の食事を作って荷物を持って。
師匠たちの履き物を用意しておくときは、ぴったりそろえて出してはいけない!
師匠の歩幅や、足をどちらから出すかを計算に入れて、履き物をずらして置いておかなくてはいけない。
それを「見て覚えろ」の世界。
「教えられていません」
とでも答えたら、壁に向かって正座。
無茶を言われる西川のりおと、カツラをむしり取られるりんすが重なった。

上下関係のない、まともな会社みたいな世界でみんな仲良くやってる関係性も見たいけど、桐野安生と松本りんすのように、ドボドボおじさんが底辺で生きながら、それでも好きなことをやってる姿にも元気づけられる。

いくつになっても第三のビールと百均で買った柿ピー(偽柿)の第三偽柿で、第三の500缶をがぶってがぶって、給料振り込まれたら全額持って牛丼食いにいったら、早く食いたい一心でお釣りの9000円を金券出す機械に置いて帰って、寝られないぐらい悔しくなって、それでも彼女(女芸人ゆーびーむ☆ 呼び方はゆうびたん)とシショウが拾ってくれる。彼女の配信のスパチャで買う偽酒はうまいか。
そういう生活の中から、人を楽しませようとしている。コンプレックスを克服して「ハゲ」をかくさないコントをやっている。

このいやしい目の輝き!「補てん」と言ったことで、果てしない説教が待っている・・・。

だけど、多くの人の目につくところで、カツラを取られるネタは許されない。ザコシ軍団を見すぎて麻痺してるけど、カツラをむしるって、すごく暴力的なことだ。
病気で髪が抜けてウィッグを買った人もテレビを見る。ザコシや小峠みたいにあっさりスキンヘッドにできる人ばかりじゃない。髪の毛でほんとうに悩んでる人がいる。

じゃあ・・松本りんすは、八方ふさがり?偽柿フォーエバー?
本人が酔ったときの言葉をそのまま使うけど「お前、これから先どうやって売れていくんや」

だーりんずは、ネットや劇場ではカツラ芸をやりつつ、多くの目にふれる場所では、頭髪に関係ないネタをやらないといけない。頭髪と競馬と酒と麻雀観戦(マー観)。ザ・おじさんみたいな趣味しかない松本りんすは、今後どうやって売れていくつもりなんや!


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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。