ゴーストワイヤ東京のセーラー服と一反木綿のひらひら感のすごさ
ゴーストワイヤ東京を止められない。休日なくなった。
10時間ぐらい止められずに、部屋の掃除も読むべき本も補給すべき食事もすっとばして周囲に迷惑をかけた。
PS5で発売されたとき、評判は良いっぽいけどそこまで爆発的な盛り上りはなくて、PS5は新規大型タイトルが爆発しなくてずっと苦戦している印象ばかり続いてたんだけど、これがXBOXに来たんでやってみたら、面白すぎた。
ゼルダとかなくてもいい。もしPS5買っててこれを事前情報なしで遊べてたら「これでPS5の元が取れた。勝ちハード」って思えてた。
東京から人が消えて、幽霊や妖怪がうじゃうじゃいる世界になって、巨大モニターに般若の仮面をつけた男が出てくる。主人公は異界と化した東京を探索するんだけど、広くて濃い世界が延々と広がっていて、どこまで見ても面白い。病院とか、電気とか戸棚とか勝手にガタガタ動くし何もないのに影がうろうろ見えるし、でも怖すぎない、ただその奥に何があるのか見たくなる。
これを作った人も
「オープンワールドで延々とお使いをするゲームって、悪くないけど味がないよね、こだわりを感じなくて大量生産の服みたいだよね」
と、自分と同じ感想を抱いてたんだと思ってる。
このゲームを本当に楽しめる日本在住の自分に乾杯。
「ありえるけどありえない」日本的描写。鳥居、地蔵、ビルの上に凧。コンビニはリアルだけど流れてる歌が微妙にふざけてるとか、神社に屋台がこんなには並んでないとか、この違和感のグラデーションが海外には伝わらない。海外への訴求をしながら日本人に作ってる。
いいと思ったのはセーラー服。
衣服へのこだわりすごい。
首のないセーラー服と黒いスーツが襲ってくるんだけど、白くてふわっと柔らかくて、ガクランはノリがきいてて。今の高校の制服として、絶対にないとは言い切れないけど洗剤のCMとかJホラーとかのほうが連想しやすい。
姿のない学生たち、クラウチングスタートで向かってきたり、ふたりきりで座った恋人っぽいやつがいたりして、ホラー的状況だけど楽しい。空にいる天狗にビルの屋上までひっぱってもらったり、一反木綿を追いかけたり、コンビニできゅうりを買って河童をおびきよせて捕獲したり。
日本的オープンワールドで、戦国時代、東京は先にやられてる。
田舎を歩くゲームもやりつくされてる。
現代だけど公衆電話やセーラー服があって、でも恐怖を与えるのが目的じゃない。このあいまいな部分を選ぶ鋭さ! ホラーゲームではないところが伝わりにくかったのか。
発売して3年たってふつうに買えるようになったPS5
私は初代からps4まで買ってます。小さくてユニークな、初代プレステで活躍したような人材は今個人でゲーム作ってるのか。