白鹿村に泊まろう。「シェンムー3」プレイ日記 その3
正直、こうやって語ることも含めて楽しんでいるけど、1人でやってたら
「なんだこれ・・・」
って突っ伏していた可能性がある。
前回の「村をゴロツキが襲ってきたので撃退しないといけない!」の巻から、ほとんど進展しない。
ゴロツキのボスに返り討ちにあって気絶してしまった。
すぐに倒さないと村があぶない!
しかし、武術のさかんな村で、気のいい拳法家や腕自慢は、なぜか全く協力しようとしないで広場で練習している。何のために鍛錬しているんだ!
ゴロツキを倒せそうな奥義を知っている「達人」に会いに行こう。
達人は、ふだん人のいない寺にいすわり、お供え物を勝手に食って生活している。
達人に会うには、
「まんじゅうと酒を設置して、隠れていれば現れる」
らしい。かぶと虫か。エサを置いて待っていたら拳法の達人って捕獲できるもんなのか?
と思ったけど、酒とまんじゅうを置いて隠れてたら、エサにつられた拳法の達人が現れた。
隠れる姿も丸見えだしツッコミが追い付かない。さすがに、これは笑っていいんだよね!そうだと言ってくれ!
話の流れを整理すると。
強敵を倒すために謎の老人に奥義を習いに行って、条件として貴重な酒を要求されて村中の店を探して、老酒を買うために金稼ぎの条件を聞きまわって、ギャンブルに強い占い師を紹介されたり薬草を集めて、酒持って行ったら奥義を習得するための修行としてニワトリを捕まえてくれと言われてQTEがあって…
すぐにでもゴロツキを倒さないと大変だっつってるのに、うろうろうろうろまどろっこしい展開で、全然進まない。
そのくせ、少しでも進展があると、村人全員のリアクションが変わる狂気の作り込み。
俺は・・・シェンムーという空間を甘く見ていたのかもしれん。
リアルな格闘技を見ると、よぼよぼの老人が熟練のテクニックで若者をほんろうするなんて、ほぼありえない。
だけど、特に拳法を扱ったフィクションでは、「老人が真の実力者パターン」が許される。
よくわからない修行をやらされ、最後に修行の意図がわかるパターンも王道だ。
シェンムー3を遊んでいて、最新のゲームとつながっている感じがしないけど、昔のカンフー映画や、古きよき素朴な中国への不器用な愛は感じる。
家系図でいえば、シェンムーはオープンワールドの父ではなく、カンフー映画の子になるのではないか。
だから、強敵を倒すため、経験値稼ぎではなく、老人に教えを乞う必要があるのだ。