【ラジオ】伊集院光とらじおとが終わる前に、バーチャルユーチューバーをゲストに呼びたい
らじおと、終わっちゃうんですね。
ゲストの人生を紹介するだけじゃなくて、パーソナリティの成長も見えるドラマみたいな番組でした。
若手芸人の抜擢も多くて、錦鯉渡辺の元相方で現松本りんすの相方だーりんず小田、伊集院光の昔からの友人でずっと昔から馬鹿企画をやっていた河野かずお、桐畑トール。女性芸人のゆーびーむや餅田コシヒカリ、ナオ・デストラーデ、やーれんず。
才木玲佳なんて喋りのひとじゃないのに、この番組で商品のプレゼン対決をするうちに成長していった。
いちばん変ったのは伊集院光かもしれない。
昔の深夜放送時代のを聞くと、特に女性タレントへの悪口が凄まじい。
本人いはく「デブ、低学歴、ブサイク」。漫才ブームの中で当時若者に相手にされない落語家のタマゴ。
苦しくてつらかった青春時代、もてなくて女子にひどいことを言われた腹いせとばかりに、けっこう美人タレントにもブスブス言ってた。ブスの女芸人がきれいな女みたいな活動をするのは気に入らん、ブスを自覚してせめて「いいブス」になれ、と何度も言って、同席している作家がけたたましく笑う。
勝手にネットにあげられない時代の、夜更けの暴走だ。もてない俺らが集まって不満をぶちまける、ゴミタメに自らなろうとしている。
伊集院には今でも躁鬱状態があって、ひどい時期には毎週放送が終わると、さっきまで自分が何を言ったかも覚えてなくて、後からハガキで
「あのとき話していたことですが…」
とリスナーがふれたら、
「何で俺のこと知ってるんだ!」
と驚いたことも珍しくないとか。
今の朝の進行を聞いていると、まるでそんなことを感じられない。
呪いが解けて毎日新しい喜びや出会いを経て進化しているようだ。
ゲストが進路をそれたり、問題ある受け取られ方をしそうな発言をすると、すっと助け舟を出す。注意してないとわからないぐらいのサポート。
円楽師匠が落語に復帰するように、うまく断りづらく誘った回。
クロマニヨンズの思い出のおにぎり屋を見つけてマーシーが号泣した回。
東京オリンピックで原爆投下の時間に、ゴルフなら黙とうを呼びかけられないかと専門家に提案した回。記憶に残る回がいくつもあった。
ゲストに出た作家さんが複数
「伊集院さんは、なんで自分の言いたいことをこんなに分かってくれるんだろう」
と、驚いたツイートをしていた。
その番組が春に終わる。
「ゲストによんでほしい人」がメールテーマだった。これが最後の募集になるだろう。
提案するだけならタダだ。バーチャルユーチューバーの名前を書いた。もしも実現したら、唯一の純粋な人間じゃないゲストになる。
元々、芸能界有数のゲームマニアでVRの専門家にも知り合いが多く、リアルに存在するのか謎のアイドルをプロデュースするなど、引っかかりはゼロではないと思うんだけど、年配の方も聞く放送でVtuberの概念を説明できるかはわからない。人間椅子の名前もあげておいた。ホロライブをまとめるYAGOOさんのほうが良かったかな…
なお、勝手に放送局を悪者にして軋轢を想像している人が多いけど、本人が言う前に、素人が業界のことを想像して陰謀論みたいになってるのは望んでないと思います。
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。