【2023 9.15】全てSFだった話。人間椅子。ジャニーズ。オッペンハイマー。
人間椅子を聴いて、XBOXでスターフィールドというゲームで遊ぶ。
ふたつは別のジャンルに見えて、両方ともSFの世界観がベースにある。
多様性の尊重も地球温暖化対策も、今っぽい話題は全部SFとつながっている。
自分が死んだあとの地球環境を考えて生きるなんて、SF小説では当たり前だけど、SFを知る前の自分には
「死んだら終わりだから、悔いなく生きよう」が唯一の正しい前向きな考え方だった。
娯楽作品に多彩な人種を出そう!って流れが世界中で当たり前になってるけど、それもスタートレックが50年ぐらい前に通った道だ。
異星人相手にしている時代に、性別や国籍の話をしているのはおかしいから、宇宙船にはアジア系や黒人キャスト、アンドロイドも乗っている。問題になるのは職種への適正だけ。
もし自分がSFを知らないままだったら
「今、世界が自分の理解できない変化をしようとしている!おかしなことになっている!」と不安になっていたはず。SF小説に答えはある。SFだ。
SF以外で、口に出さないとモヤモヤする話。
ミスチルがかつて「知らなきゃよかったって思うことばっかり」って歌ってたのを毎日聞いてたけど、知ることで不安になったり安心したりして、足元が不安定な自分は揺らぎまくり。
ジャニーズ騒動でファンの心中はつらいだろう。
大勢が今までジャニーズ忖度していた!と怒ってるけど、僕の知っている「ネットの人たち」は、たとえばアグネス・チャンが大人たちに水着を着せられて逆らえなかったと告白しても「お前はそれで恩恵受けたんだろうが!」と攻撃していたし、夢のためにテレビに映るしかないアイドルと勝負して罰ゲームに持ち込むバラエティを懐かしがって、「今はコンプラでつまんねえ」とぼやく、ジャニーさん側の人間の群れが確かにネットに書き込んでいたはずなのに、スッと見えなくなった。過去に告発があったあとも「ユー、やっちゃいなよ」が一時期、流行のギャグみたいに流れていたが。あの人たちはどこにいったのだろう。
人間椅子の新作歌詞カードには、みうらじゅんの地獄絵。「イカすバンド天国」に出演した両者が、30年かけてひとつの仕事で出会った。
気になった動画。オッペンハイマーが難解すぎる話。
もしこれが原爆投下に絡んでない、車やパソコン開発秘話の話でも、日本では3時間の難解な会話劇を上映すること自体が難しく、ヒットしてみんなで語り合う土壌もなさそうだ。
兵器開発と映画監督の孤独を重ねている、という見方もあるそうで、それは宮崎駿が風立ちぬで言われたことでもある。逆方向に歩いた二人が一周して出会ったようで鳥肌が立つ。