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「ジョーカー」と訳された連続殺人鬼の韓国語の呼び名は…(ドラマ『椿の花咲く頃』について#10)

『椿の花咲く頃』について、10回目です。主人公2人のラブコメディでもあり、一方で緊張するサスペンス要素もあるストーリーで、連続殺人事件の犯人「ジョーカー」はとても重要な存在です。今回はそのジョーカーの元々の韓国での呼び方と、それにまつわるフレーズを紹介します。

 主人公たちが暮らす田舎町オンサンで過去に起こった連続殺人事件。この未解決事件の犯人のことを、日本語字幕では「ジョーカー」と表示されます。ところが、韓国でも発音が近いはずの「ジョーカー」が会話の音声からは聞こえてこないと思った人は多いのではないでしょうか。セリフをよく聞いていると、犯人のことを「カブリ 까불이」と言っているのがわかると思います。ドラマの中で何回も出てくる言葉ですが、日本の皆さんが思うジョーカーとは少しニュアンスが違い、また犯人という意味でもありません。

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ドラマ『椿の花咲く頃』からのキャプチャー画面。

 この犯人は、殺人現場に[까불지마(カブルジマ=ふざけるな)]という手書きのメッセージを残しています。

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ドラマ『椿の花咲く頃』からのキャプチャー画面。

「ふざける」の韓国語は「カブルダ(까불다)」で、名詞の「カブリ(까불이)」はふざける人、軽々しく振る舞うお調子者やいたずら者といった意味なので、日本語字幕は意訳をして「ジョーカー」となったのでしょう。ドラマの中で、この未解決殺人事件は映画化され、そのタイトルは『ふざけるな』です。

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ドラマ『椿の花咲く頃』からのキャプチャー画面。

 第3話で、主人公で警察官のヨンシク(カン・ハヌル)が、ドンベク(コン・ヒョジン)の店「カメリア」の壁を塗り直していると、お客さんの無数の落書きにまじって、[동백아 너도 까불지마(ドンベク、お前もふざけるな)] と書かれているのを発見してしまいます。筆跡や書き方の癖もジョーカーの特徴そのもので、「お客さんの中に犯人がいる?」と、緊張するシーンでした。

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ドラマ『椿の花咲く頃』からのキャプチャー画面。

「ふざけるな=カブルジマ」という言葉はドラマに多く出てくるので、覚えておくともっとジョーカーへの興味も高まるでしょう。また実際に日常でもよく使うフレーズです。

ドラマの中でよく出てきたフレーズ
ふざける 까불다 カブルダ
ふざけるな 까불지마 カブルジマ
ふざけている 까불고 있어  カブルゴイッソ


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