なぜ焼酎を飲む前にビンを振るの? なぜ飲み干したグラスを頭上で逆さにするの?気になる韓国飲酒スタイル
안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
韓国ドラマに頻繁に登場する焼酎を飲むシーン。そこで焼酎のビンを振ってから開けてグラスに注ぐ動作をよく目にしますが、なぜそうするのか理由が気になる方も多いと思います。
ドラマ『梨泰院クラス』からのキャプチャー画面。
ドラマ『サンガプ屋台』からのキャプチャー画面。
焼酎を飲む前にビンを振る理由には、いくつかの説があります。
1.昔は焼酎を製造する際に人工甘味料のサッカリンを加えていて、ビンの底部分にサッカリンの沈殿物があったため飲む前にビンを振ったという説。
2.同じく初期の焼酎はビンの蓋がコルクだったため、振ることでビンとコルクの間に隙間ができて開けやすくなったという説。
3.特別な理由はなく、飲む前のセレモニーとして振る説。これは1と2の説の名残りが習慣になったようです。
チョウムチョロムは「アルカリ還元水から作ったチョウムチョロム、振れば振るほどアルカリ還元水の小さな水粒子の間にアルコールがよく染み込みもっとまろやかになる」と広告をしていました。そのとき広告モデルを務めていた人気絶頂のイ・ヒョリが焼酎ビンを振る映像と「振るともっとまろやかな味になる」というキャッチコピーが人々の脳裏に残り続けて、振ると美味しくなるというイメージが定着したのだと思います。
気になるもう一つのこと! なぜ一気飲みをしたあと、空のグラスを自分の頭の上で逆さまにするのか? これは焼酎だけではなくビールやウィスキーも同じで、ドラマによく出てきます。
ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』からのキャプチャー画面。
ドラマ『ロマンスは別冊付録』からのキャプチャー画面。
最近は韓国の飲酒文化も変わり、相手に強制的に飲ませたり一気飲みを強要したりすることは少なくなっていますが、以前は多くありました。一気飲み後をしてグラスにお酒が残っていない証として、頭の上でグラスを逆さまにします。今は強制的な一気飲みはないとしても、「飲み干したよ!」という証で逆さまにするこの様子は何だか可愛くて思わず笑ってしまいます。また、韓国ではグラスにお酒が残っている場合はお酒をつぎ足すことはしません。グラスが空になってからお酒を注ぐというマナーがあります。
ドラマのシーンを思い出しながら、皆さんも楽しくお酒を飲んでくださいね。
안녕!