見出し画像

話題の韓国ドラマ『ペントハウス』を描いたキム・スンオク作家について②

 안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。

 前回に続き、強烈な設定や急展開で話題のドラマ『ペントハウス』の脚本を担当したキム・スンオクさんについて。彼女が脚本家になったきっかけもかなりの急展開です。

画像1

https://programs.sbs.co.kr/drama/penthouse

 2000年のある日、子育てに夢中だったキム・スンオクさんは突然「人生をこのまま生きていてはいけない」と思い、自分にできることが何かを考えます。そのとき偶然「MBCベスト劇場」というドラマ脚本公募展の広告を見つけて、ドラマに関する何の知識もないまま脚本を書き始めます。そして何と3日で書き上げて応募したその脚本が採用され、彼女はドラマ作家としてデビューを果たしたのです。

 彼女は、自分に才能があったわけではなく、人は誰でも切実な状況に置かれると超人的な力が出る、その切実さが3日で初のドラマ脚本を完成させた原動力になったと、当時を振り返って話しています。

 また、自分が描いたドラマが「マクチャンドラマ」として炎上したとき、社会に悪い影響を与えているのではないかと真剣に悩んでいたそうです。そんなとき、ある病院での話が彼女の耳に入ります。キム・スンオクのドラマが始まる時間になるとテレビの前に入院患者たちが集まり、ドラマに集中して楽しそうに見ているんだそうです。

 病気や辛い環境に置かれた人々がそのことを忘れ、次回の内容が気になって死ねないと言うようなドラマを作りたい! キム・スンオクのドラマは目が離せない、急展開なので放送中はトイレにも行けない、ほかのことをしながら見るドラマではなく本気で集中して見ないといけない作品を作りたい! 人生の希望がないような人が自分のドラマを待っている、それがその人たちの楽しみになるのであれば自分にとっても生き甲斐になると語っています。

 多くの視聴者が文句を言いながらも彼女のドラマから目が離せないのは、こうした作家の思いがドラマを通じて伝わっているからだと思います。ドラマを見ている時間だけはほかのことを忘れる、ストレス解消になる、次回が気になってしょうがないと多くのファンはそう思い、今の彼女のドラマを楽しんでいるのです。

参考動画「梨花女子大学放送局EUBSインタビュー」

*キム・スンオク脚本家の代表作*

妻の誘惑

画像2

https://m.programs.sbs.co.kr/drama/temptation

2008年11月3日〜2009年5月1日まで放送されたキム・スンオクの代表作『妻の誘惑』

私はチャン・ボリ!

画像3

http://m.imbc.com

2014年4月5日から2014年10月12日まで放送されたキム・スンオクの代表作『私はチャン・ボリ!』

妹は生きている

画像4

https://programs.sbs.co.kr/drama/sisterisalive/main

2017年4月5日から2017年10月14日まで放送されたキム・スンオクの代表作『妹は生きている』
全国最高視聴率24%、全話平均視聴率14%。
 それまでのキム・スンオクの作品は中高年層に人気が高かったのですが、この作品で若い世代の人気を集めました。

その他キム・スンオクの作品:ドラマ『皇后の品格』『いとしのクム・サウォル』『天使の誘惑』

 マクチャンがクセになるキム・スンオク作品、ぜひチェックしてみてください。

 안녕!


いいなと思ったら応援しよう!