話題の韓国ドラマ『ペントハウス』を描いたキム・スンオク作家について①
안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
韓国の「マクチャンドラマ」について、以前にも書いたことがありますが「マクチャン」は「どん詰まり」、つまり極限状態のようなこと。行き詰まった状況からのあり得ない急展開を揶揄して「マクチャンドラマ」と言い、今は韓国ドラマのひとつのジャンルになっています。
ドラマ『ペントハウス』は、韓国マクチャンドラマの3大作家(脚本家)の一人といわれるキム・スンオクが描いたドラマです。
*韓国マクチャンドラマの3大作家(脚本家)
ムン・ジョンナム、イム・ソンファン、キム・スンオク
https://programs.sbs.co.kr/drama/penthouse
『ペントハウス』は予想のつかない急展開が続いて韓国では「キム・スンオク的許容」という新造語も誕生しています。現実感のない展開でも、キム・スンオクのドラマならあり得るという意味です。例えば、死んだのに死んでいない人物とか変身で一人二役を演じるなど。そのため“『ペントハウス』を見る前の心構え”というフレーズや“キム・スンオクドラマの特徴”のまとめがファンの間で楽しまれています。ドラマを見た人なら納得でき、まだ見ていない人にもワクワクできると思うのでご紹介します。
『ペントハウス』の見る前の心構え
⑴ 「なぜ?」という疑問はない、ただ感嘆詞があるだけ
⑵ 「疑問」を抱く人は『ペントハウス』を見る心構えができていない
⑶ 遺体を見る前は「死」を信じてはいけない(解剖や検死シーンがない「死」を信じるな)
https://programs.sbs.co.kr/drama/penthouse
「キム・スンオクドラマの特徴」
⑴ 極端なキャラクター設定と状況
⑵ 主演より印象深い悪役の登場
⑶ 主・助演に続き子役も試練は避けられない
⑷ 実の両親とは子どものころ別れ、身近にいても気づかない
⑸ 必ず交通事故や火災などによる悲劇が発生する
⑹ 死んだと思った人が生き返って戻ってきて、事件を解決するか悪役を混乱に陥らせる
⑺ 結婚による身分上昇を目的として殺人・脅迫を平気でする
⑻ 作品のタイトルは5文字が多い
(5文字のタイトルがヒットする傾向があるという噂がある。『ペントハウス』もハングルでは5文字で『팬트하우스』。)
⑼ 食事シーンがあまりない。あったとしても喧嘩になるケースが多い
(6)のように登場人物が死んでもあらゆる形で復活して再登場するので、そういった場面になると“キム・スンオクの「復活際」が始まった”と言います。多くの視聴者はキム・スンオクのドラマは悪口(文句)を言いながらも見なくてはならないドラマ、ありえない設定と状況でも「スンオク的許容」として許し、それを面白がるのも最近のトレンドになっています。
ドラマの人気にともない『ペントハウス』の脚本集も出版されました。
「マクチャン(極限状態)ドラマ」をもっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
안녕!