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話題のドラマ『地獄が呼んでいる』
안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
『イカゲーム』に続きNetflixで話題になったドラマ『地獄が呼んでいる』は映画『新感染ファイナル・エクスプレス』でお馴染みのヨン・サンホ監督が演出、ウェブトゥーン作家チェ・ギュソクが脚本を担当したドラマです。
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写真はすべて公式サイト(www.netflix.com)より。
原作は短編アニメーションで、2019年にはウェブトゥーンとして公開されています。
『地獄が呼んでいる』は2021年11月20日公開直後に84カ国以上の国でNetflix人気順位TOP10に入りました。韓国コンテンツとしては『生きている』『スペース・スウィーパーズ』『イカゲーム』に続く4回目のワールドランキング入りです。
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ヨン・サンホ監督はアニメーションを始め映画、ドラマと幅広く活躍しています。その作品は、社会批判、暴力、宗教など暗い雰囲気で社会的に敏感なネタに触れることが多く、監督ならでの世界観はマニア層に人気を博しました。しかし、映画『新感染ファイナル・エクスプレス』は監督のほかの作品に比べると、そこまで暗くもなく残酷さも控えめで巨大なスケールとアクション、ヒューマニズムで人気を集め、大ヒットになり監督の名前を広めることになりました。
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『地獄が呼んでいる』を共同制作したウェブトゥーン作家のチェ・ギュソクとヨン・サンホ監督は大学時代の友人でしたが、年を取ってからは年に一度くらいしか会えなくなっていたそうです。ある日お酒の席で、もし共同で作品を制作する機会があればもっと会う回数も増えるではないかと、以前の短編アニメーションをウェブトゥーンに、またドラマにもしようと話が進んだそうです。
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監督は死後の世界より不確実性に耐えられない人間に興味があり、それを描きたかったと言っています。現在は理性が支配しているが、ある小さなきっかけで原始的な社会や神権政治に支配される社会に一瞬で戻るのも可能ではないかという想像をしながら作業をしたそうです。
撮影にもこだわり、リアリティを追求するために放送のシーンは放送用のカメラで、スマートフォンでの撮影シーンにはリアルにスマートフォンで撮影しています。映画で見る視線と放送で見る視線の差を徹底的に区別して撮影しているので、それもこのドラマの見どころだと思います。
一方で暗くて難解であるという意見もありますが、没入感を高める繊細な演出や思わぬ反転など韓国コンテンツならでの面白さ、シーズン2へ期待をふくらませるエンディングなど全体的な評価は高いです。
また、監督は『地獄が呼んでいる』は一つの原理でストーリーのすべてを説明するのは難しく、見る側の各自の視覚で理解するのがいいのではないかとコメントしています。ドラマを作った人より、見て感じる人の思いがもっと大事だとのコメントも加えていました。
※次回更新は1月21日(金)の予定です。
안녕!