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救世軍の募金活動、『愛の不時着』にも登場したイルミネーション…韓国のクリスマス風景

 今回は韓国のクリスマスについてご紹介します。なお、今回紹介する『愛の不時着』の場面写真は、すべて第8話からです。

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ドラマ『愛の不時着』からのキャプチャー画面。

 韓国ではクリスマスは休日になります。お正月は旧暦で祝うため年ごとに違い、新暦の1月1日よりもだいぶあとになるので、クリスマスは年末の盛り上がりのピークなのです。クリスチャンも多いですが、宗教的な意味とは別で、日本と同じように家族や恋人同士でプレゼントを交換したりケーキを食べたりして過ごすことが多いです。また、お釈迦様の誕生日も休日です。旧暦4月8日はお寺で然灯など仏教のイベントがたくさん開かれます。

実際にはそんなにない? ホワイトクリスマス

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ドラマ『愛の不時着』からのキャプチャー画面。

 ソウルは東京よりはクリスマスごろに雪が降る確率が高いですが、それでも実際にタイミングが合うことはなかなかなく、ホワイトクリスマスを期待している人が多いです。ドラマで屋外のクリスマスツリーの上に雪が降ってくる演出が多いのも、ホワイトクリスマスにロマンがあるからだと思います。韓国では初雪を好きな人と一緒に見ると恋が叶うという言葉があるので、『愛の不時着』のようにクリスマスに初雪が降ったとしたら、それは最高にロマンチックなクリスマスに間違いないですね。

年末の風物詩、救世軍の募金活動

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ドラマ『愛の不時着』からのキャプチャー画面。

 韓国のクリスマス風景として欠かせないのが「社会鍋(チャソンネンビ  자선냄비)」と言われる赤い鍋を使った募金活動です。「救世軍(クセクン 구세군)」が運営するチャソンネンビは、アメリカのサンフランシスコから始まったと言われます。募金箱が「鍋(ネンビ)」になったのは、1891年、サンフランシスコに旅客船が漂着して1000人もの難民が発生し、その人々を助けるため“この鍋を沸かしましょう”というかけ声で大きな鍋が寄付されたのが由来とされています。韓国では救世軍によるチャソンネンビの活動は毎年年末に行われているので、クリスマスの風景のひとつとして描かれることも多いです。

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チャソンネンビHP(http://www.jasunnambi.or.kr)から。

 救世軍はキリスト教プロテスタントの一派および慈善団体です。 世界131の国と地域で伝道事業、社会福祉事業、教育事業、医療事業を推進しています。軍隊を模した組織が特徴で、クリスマスを中心とした年末に行われる募金活動「社会鍋」で有名です。ちなみにチャソンネンビに使用される鍋はフィスラー社の製品で、フィスラーが公益に寄与しながらブランドも広く知らせるため鍋を寄付したそうです。

イルミネーションで埋め尽くされる清渓川

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ソウル 光花門(クァンファムン 광화문) 。ドラマ『愛の不時着』からのキャプチャー画面。

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ソウル 清渓川(チョンゲチョン 청계천)。ドラマ『愛の不時着』からのキャプチャー画面。

 年末になると韓国もさまざまなところでイルミネーションやクリスマスイベントが開かれます。ソウルのクリスマスイルミネーションの名所として一番有名な場所といえば「清渓川(チョンゲチョン 청계천)」です。ドラマ『愛の不時着』にもソウルのクリスマス風景として出てくるように、年末になると多くの人が訪れます。2009年から始まっている「希望のランタン・フェスティバル」は清渓川の晩秋を極彩色の韓紙の光で輝かせます。また、清渓川だけではなく梨泰院、東大門、光花門などでも開かれるので年末にソウルを訪れると楽しむことができます。

現在のソウルのイベント情報はこちらで確認できます。
https://japanese.visitseoul.net/index


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