ドラマ『それでも僕らは走り続ける』に登場するいまどき韓国語#5 自然な出会い「자만추:チャマンチュ」&サービス残業「열정페이:ヨルジョンペイ」
안녕하세요(アンニョンハセヨ) 南うさぎです。
引き続き、韓国ドラマ『それでも僕らは走り続ける』から、韓国のいまどき言葉を紹介します。
自然な出会い
7話で、主人公ソンギョム(イム・シワン)とエージェンシーの代表ダナ(チェ・スヨン)の結婚を望んでいるソンギョムのお父さんは、ふたりの「チャマンチュ 자만추:自然な出会い」を装おう仕掛けを考えます。
ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。
8話で、ミジュ(シン・セギョン)はソンギョムのお父さんが映画館でダナとソンギョムとの「チャマンチュ」を装ったことに気がつきます。
映画のあとミジュ、ソンギョム、美大生のヨンファ(カン・テオ)がお酒を飲んでいるとき、ソンギョムは先ほどミジュが言った「チャマンチュ」という言葉をスマートフォンで検索します。いつも略語がわからないソンギョムは今回ばかりはミジュに聞かず自分で調べますが、その様子がなんだか可愛く見えます。
「チャマンチュ 자만추」はネット辞書にも載っている単語で、韓国ではよく使う略語です。日本語字幕の通り自然な出会いのことですが、詳しくいうと、「チャヨンスロウン 자연스러운 自然な」+ 「マンナム 만남 出会い」+ 「チュグ 추구 追求」の頭文字をとった略語です。自然で素敵な運命のような出会いは国を問わずあこがれですね。
*チャマンチュ 자만추 : 自然な出会い
*チャヨン 자연:自然
*チャヨンスロウン 자연스러운:自然な
*マンナム 만남:出会い
*チュグ 추구:追求
자연스러운「自然な」+ 만남「出会い」+ 추구 「追求」の略語
サービス残業
8話で、映画の撮影現場で仕事を終えたミジュたち女3人がコンビニの前でお酒を飲み、仕事の大変さを話し合うシーン。3人は、6~7年前は残業が当たり前で正当な報酬ももらえなかったと、昔を思い出します。
ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。
現在は労働基準法が厳しくなっていますが、昔は無報酬で残業が珍しくありませんでした。3人は”ヨルジョンペイ(열정페이)くたばって!”と叫びながらお酒を飲みます。ドラマの会話の中でも、現在は昔に比べ仕事の環境はよくなったと言っていますが、韓国では社会的に「ヨルジョンペイ=情熱ペイ=(日本での言い方は)サービス残業」が問題になったこともあります。短いシーンですが、ヨルジョンペイの言葉を通じて韓国社会問題を見るエピソードでもあります。韓国では情熱ペイ、日本ではサービス残業、呼び方でお国柄が出ますね。
*ヨルジョンペイ열정페이:情熱ペイ
*ヨルジョン열정:情熱
*ペイ페이:ペイ
仕事に対して正当な給料を払わず情熱を要求して仕事(無報酬の残業など)をさせること
いろいろな略語やいまどき韓国語、いかがでしたか? 言葉だけでなく、仕事に向き合う韓国女性たちの生き方も興味深いドラマでした。
안녕!
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