知識が人間の行動範囲を決めるんです。
下調べってとっても大切。
美術館やコンサートなどの芸術に触れる際には、事前に知識が入っているか否かで、見える景色がまったくちがってくるというお話です。
芸術を余すことなく全身全霊で感じたい方におすすめの思考法となります。
きのう「永林寺」というお寺に行ってきました。
こちらには越後ミケランジェロと謳われる石川雲蝶の作品が20点以上展示されています。
中は撮影禁止だったので写真がありません。
気になるかたは「石川雲蝶 永林寺」で検索してみてください。
ぶっ飛びます!!
魚沼市には石川雲蝶の作品の多くが残されています。
昨年「西福寺」という、こちらも石川雲蝶の作品で有名なお寺を取材させていただきました。
取材にあたり、あらかじめ諸々調べておく必要があります。
そもそも石川雲蝶ってだれ?
西福寺ってどんなお寺??
どんな作品が置いてあるの?
質問を決めてから取材をした方が、より深い質問ができまし、テンパらなくてもすみます。
ホームページをみたり、ネットの情報をまとめてみたり……
普段ってあんまりそんなことしないじゃないですか??
動物園とか水族館とか行く時に事前にどんなところか調べることってないですよね。
調べたとしても道順くらいじゃないですか。
でもね、これ事前に予習して予備知識を入れておくことで見え方がまったくちがうんです。
なぜ石川雲蝶が、この地にたくさんの作品を残したのか
この作品はこんな意味があって、こんなメッセージがある
なぜこの仏像はこの表情なのか? どんな意味があるのか
あたかじめ知識が頭に入っていると、作者が伝えたかったであろうメッセージがすーっと入ってくるんですよね。
物事ってのは見る角度が重要ってこの記事でもお伝えしています。
正面から見ただけでは理解不能なメッセージも、上からみたり下から見たり、斜めからみることでわかることがあります。
上から見るという知識
下から見るという知識
斜めから見る知識
これらの知識がなければ、たとえ上から見ることができたとしても、そうしようとは思えない。
自転車だって乗れるってわかるから乗れるようになると思いません?
飛行機だって未だにどうやって飛んでるか誰もわからないんですよ。
わかっていることは飛行機は空を飛べるってことだけです。
飛行機は空を飛べる、という知識があるから飛行機に乗れるんです。
じゃなかったら、あんな鉄の塊が空を飛べるって誰も信じませんよね。
知識が人間の行動範囲を決めるんです。
特に美術とか音楽とか芸術に触れるときは、あらかじめ知識を入れておくといいですね。
また触れた直後にも脳内で反芻させると、より余韻を楽しむことができるし、脳みそに深くインプットされます。
といいながらも今回、永林寺には思いつきで足を運んでしまったので、下調べはできませんでした……。
しかし、作品が掲載されたパンフレットを購入してきたので、それを眺めながら反芻して余韻を楽しもうと思います。
下調べにさく時間以上の価値がありますので、ぜひ試してみてください。