外撮り(野外撮影)について 第六回
・例外の作り方
今まで見てきたように、例外という抜け道は存在します。
もっとも簡単な例外の作り方は、きちんと「許可を取る」。
この一言に尽きます。
例えば、ファミリーレストランチェーンのような場所であっても、写真撮影を行うことが不可能ではありません。
どうするかというと、しっかり料金を払った上で貸切るという方法です。
なんだそれは、と思われるかもしれませんが、利用料金を払い、許可を得て場所を借りるという方法であれば、決して後ろ指さされる行為ではなくなります。
もう一歩これを進めれば、先の例のように個人所有の土地で撮影を行う、という方法になりますし、あるいは所有者に利用料を払ってお借りする、という発想にもなります。
こう言うと、「じゃあ貧乏人は野外撮影をするなってことですか?」という論を、必ずと言っていいほど耳にします。
しかし、これに対するぼくの回答は「その通りです」という語につきます。
趣味というのはお金と時間を浪費する行為です。
そのうちどちらが欠けても、趣味を楽しむことはできません。
それは「お金はないけどブランド品を着飾ってスポーツカーを乗り回したい」と言っているのと同じです。
「お金を払わずブランド品を着飾りたいからルールを破って窃盗をしました」、という論が誤りであることは、ご理解いただけると思います。
野外撮影も、機材や撮影場所の利用料はかかります。
ましてや、フィギュアの外撮りは一度目的の場所に赴いたからと言って、望み通りの写真が撮れるわけではありません。
通い詰める時間と費用と体力を捻出できないのなら、それは「やれない」のです。
無論、個人でレストランを借り切ったり、会場を借りたりするのは非常にコストパフォーマンスが悪いです。
ならば、共通の趣味を持つ何人かで集まるという方法もありますし、それこそそういうオフ会を催すのも方法のひとつです。
カラオケルームやレンタルスペースなどを借りてオフ会を催すのは、何ら後ろ指さされる方法ではありません。
そういうコストをかけられない方は、「基本的にやってはいけない」のです。
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