メガミデバイスアーンヴァル製作 その3
さて、前回は胴体部の組み立ての注意点をまとめましたが、今回は素体のドレスアップについてまとめたいと思います。
アーンヴァルのキットは非常によくできているので、素組でも十分に満足のいく出来ではありますが、手を加えることでより一層キットの良さが引き立ち、世界観が広がります。
主に今回取り上げるドレスアップは以下の3点です。
・ネジ部分のドレスアップ。
・CSCパーツの追加。
・アホ毛の追加。
それでは順に見ていきましょう。
・ネジ部分のドレスアップ。
旧MMS素体は完成済みの商品で、素体の各所はネジやハトメによって固定されていましたが、メガミ版のアーンヴァルはプラキットのため、ネジはありません。
しかし、キットにもネジやハトメのモールドが残されており、旧MMSの特徴を残しています。
この部分を銀色で塗装してあげるだけでも満足感は高まりますが、今回はせっかくなので、メタルパーツを使ってドレスアップしてあげましょう。
使うパーツはハイキューパーツ様が販売している以下の3種類です。
・2.5㎜リベット(肘関節用)
・3.0㎜パイル(太腿裏用)
・3.0㎜リベット(その他用)
モールドは薄い板状で、パイルは若干厚みがあります。
ですので、太腿の裏のように深い穴になっている部分に埋め込むにはパイルを使う方が良いでしょう(あくまで好みの問題なので、径が合うモールドの方を使っていただいても構いません)。
画像の青丸が3.0㎜モールド、赤丸が2.5㎜モールド、緑丸が3.0㎜パイルを使用した個所です。
ちなみにふくらはぎ部分は3.0㎜のモールドがついていますが、旧MMSではこの部分はネジ穴ではなかったので、ぼくはつけませんでした。
マイナスモールドのつけ方は、つけたい部分の中心に1.0㎜~1.5㎜程度の穴をあけ、接着剤でつけてあげれば完了です。
パイルは3.0㎜の穴を少し深くしてあげて、接着剤をつけてやれば大丈夫です。
・CSCパーツの追加。
CSCとは、胸に格納するパーツで、3つの組み合わせにより性格や能力などの個体値が決まるというものでした。
そのため、武装神姫を起動する際の非常に重要なパーツという設定でしたが、旧MMSの武装神姫ではこのパーツは省略され、立体物としては今回初めて形になったものです。
胸部パーツの差し替えで再現できますが、やはり本来の形通り、胸パーツを外すと中にCSCが入っている形にしたい!というユーザーは少なくないと思いますので、その辺りを改修する方法をご紹介します。
外装部分はやすりで削り、Y6のパーツが収まる空間を確保することになりますが、その際にZ1のパーツ下側はほとんど不要になるので、あらかじめニッパー等で切り落とした方が簡単に済みます。
Y6のパーツは薄いので、ドリルだけで穴をあける際は貫通しないように注意してください。
どちらの作業もリューターがあると非常に楽です。
やすりやドリルだけでもできると思いますが、自信のない方はY6パーツは加工せず、胴体側に磁石を埋め込んだ方が簡単かもしれません。
また、完全にY6が見えなくなるようにしようとすると相当削り込まなければならない上、パーツの破損リスクも上がるので、御自身のスキルと許容範囲を考えて、妥協点を探すのがいいと思います。
さて、パーツが収まるようになったら、次はCSCです。
設定上、ここに納めるパーツは宝石の名を冠したものであり、20種類ほどの中から3つを選ぶことになっていますが、写真で見る限り赤、青、緑の3色なので、恐らくルビー、サファイア、エメラルドの3つと思われます。
塗装でも十分映えますが、どうせならスワロフスキーに置き換えてしまうとさらに見映えがします。
2.0㎜のスワロフスキーがサイズ的にもちょうどいいと思います(パーツクラブなどの手芸用品店で買えるものですが、20ピース入りなので盛大に余ります)。
やり方としては、ナイフややすりなどで元々あるモールドの凸部分を削り落とし、接着剤で止めてあげるだけです。
スワロフスキーをつまむのは細かい作業になりますが、デザインナイフやスパチュラなどの先に少し水をつけてあげると、表面張力で吸着できるので、表面(きらきらした面)をナイフにくっつけて、点付けした接着材の上に乗せてあげると楽に作業できます。
・アホ毛の追加。
まぁ、これは完全に趣味なのですが。
どうせ磁石買ったら余るし、消化方法の紹介ということで載せておきます。
髪の毛パーツと同じ色のIランナーのあまり部分をライターなどで炙って柔らかくしてから曲げて表情をつけ、やすりやナイフで形を整えて磁石を埋めてやるだけです。
頭側はちょっと磁石を埋める部分を掘り込んでやる必要がありますが、これもデザインナイフなどで十分に加工できます。
いかがでしたでしょうか。
こんな感じで手を加えてあげると、特別感が出てきてより武装神姫の世界観を楽しめると思います。
ぼくはドールアイ化もしていますが、これは以前記事を書いたので、そちらに解説を譲ります。
お好きなように手を加えて、武装神姫の世界をより楽しんでください。