胸パーツの造形について【R-18】
ⅩⅩⅩⅡ,胸パーツの造形について【R-18】
【注意事項】
本記事にはやや性的な表現を含みます。
そのため、タイトルにあるようにR-18とさせて頂きますので、ご了承ください。
さて、ここより本文です。
今回は、美少女プラモにおける胸部の造形について扱います。
まぁ、具体的に言うと乳首の造形ですね。
よって、R-18の注意書きをさせて頂きました。
基本的にはこうした造形のある模型はR-18に分類されるものだと思いますので、一般に流通している美少女プラモにはない造形だと思います。
しかし、こうした部分の造形は、人により性癖というか、好みがあるそうで。
胸の大きい小さいだけでは収まらない派閥争いが、日夜繰り広げられていると聞きます。
そのため、他者の作ったパーツだと画竜点睛を欠くと言いますか、どうしてもこの一点だけ気に入らない!ということもあるそうで。
まぁ、ぼくの身上は「なければ作ればいい」ですし、「分からないなら教える(教わる)だけ」ですので。
今回の記事を作成することに相成りました。
とは言え、ぼく自身にはそんなにこだわりのない部分ですので、あくまで作り方や素材をご紹介するだけ、に留めます。
ご自身の癖にあうパーツは、ご自身の手でお願いします。
ぼくよくわからないので。
また、今回はあくまで一般に造形されていない部分の作成手順のみに焦点を絞って記事にしています。
そもそもの胸パーツに関しては、多くのディーラー様がイベントやbooth、あるいはいのう商店様やいろしか様などの専門店で扱っていますので、そちらでお求めになる方が早いかと思いますので。
また、今回の記事にもそうしたディーラー様の作品を使わせて頂いています。
いのう商店様で扱っている、さんでいぼっと様の胸パーツです。
この場を借りて、お礼申し上げます。
1.準備
さて、まずは例によって材料や工具などを見ていきましょう。
今回は作り方を変えて、2パターンの作成方法をご紹介します。
よって、材料や道具も2パターンご提示しますが、両方必要、ということはありません。
ご自身のスキルやお手持ちの資材に合わせて選択して頂ければと思います。
a.削り出しによる造形の準備
・胸パーツ(土台になるもの、今回はディーラー様の作品)
・プラ棒とプラパイプ(乳輪と乳首の素材になるもの)
・瞬間接着剤
・ピンバイス(埋め込むパイプ径に対応したもの)
・ニッパー、パイプカッター等
・棒ヤスリ(平ヤスリと、曲面に対応できる半丸、あるいは丸ヤスリ)
こちらは胸パーツにプラ棒やプラパイプを挿し、それを乳輪や乳首の形の造形する方法です。
プラ棒/プラパイプは組み合わせて使うので、パイプの内径とプラ棒の径があっていないといけません。
また、プラパイプやプラ棒を使うため、円の造形をする必要がありません。
パテで円を作るのは結構難しいので、その点では非常に楽が出来ます。
また、パイプにアルミや真鍮を使えば、接着面を整えるのも多少楽です。
均一な力でヤスリをかけると、柔らかい材質の方が多く削れますので、乳輪部分が盛り上がっていてほしい、という場合には固い材質を用いるのは有効です。
デメリットとしては、サイズが固定されてしまうことです。
極端に大きな造形にしたい、などの場合には不向きですね。
b.盛り付けによる造形の準備
・胸パーツ
・パテ(今回はラッカーパテによる造形、エポキシパテでも可)
・プラ棒(乳首部分の芯に使うもの、真鍮線等の金属線でも可)
・瞬間接着剤
・ピンバイス
・ニッパー
・スパチュラ(造形用、なければ竹串や調色スティックでも可)
・ヤスリ(半丸や丸など、曲面に対応できるもの)
こちらはパテによる盛り付けでの造形です。
メリットとしては形や大きさが自由なので、ご自身の癖に合った造形が出来る点でしょうか。
デメリットはその自由さの裏返しで、理想の形状に整えるためには技術的な慣れが必要な事でしょう。
共通して、どちらも最後は紙ヤスリで表面を整え、塗装が必要です。
そのため、別途サーフェイサーや塗料などの塗装の準備が必要になります。
特に、特定の肌色に合わせたい場合のカラーレシピ等は各自でご用意ください。
2.削り出しによる造形の手順
さて、まずは削り出しによる造形の手順です。
まずはお好みのサイズのプラパイプとプラ棒を組み合わせましょう。
この時、両者のサイズ差を大きくしたい場合、中間に別のパイプを噛ませる必要もありますので注意が必要です。
入手しやすいタミヤのプラパイプですと、8㎜→5㎜→3㎜→2㎜の順に組み合わせることが出来たと思います。
この組み合わせた部分が乳輪と乳首に当たります。
そのため、パイプ側が短くなるように段差を作り、頭部分をヤスリで丸めてやります。
その後、土台部分にパイプと同じ径の穴を開け、接着してやれば概ねの形は出来上がります。
もっとも、土台に接着した後にも調整をする必要があるとは思います。
余りに浮き上がりすぎたり、逆にへこんでしまうといけませんので。
適宜、パーツ同士の違和感がなくなるように微調整をしてください。
3.盛り付けによる造形の手順
続いて、盛り付けによる造形です。
盛り付けの場合は、まずパテを土台に円形に盛りつけ、硬化後にドリルで開口し、プラ棒を差し込みます。
あるいは、初めからプラ棒を埋め込んで、その周囲に円盤状に盛りつけてもいいでしょう。
円盤状に整形出来たら、飛び出しているプラ棒を芯にして、パテを盛りつけます。
芯の部分を作らないと、先端部分の固定が甘く、そこだけとれてしまうこともあります。
あるいは、そこまで大きさが必要ない場合には、プラ棒を直接ヤスリなどで整形してしまっても大丈夫です。
また、この方法で造形する場合、円盤状に盛りつけたパテもその大きさや薄さによっては剥がれてしまう場合が往々にしてあります。
その場合は、瞬間接着剤で改めて固定するか、盛り付けの際に瞬着を塗った面にパテを盛るようにすると、固定できます。
それぞれに作業をすると、大体こんな感じです。
適当な大きさが既製品のプラ棒やプラパイプで出来る場合は、圧倒的に削り出しで作業する方が楽でした。
これはぼく自身が削り出しの方が得意だから、というのも無関係ではないとは思いますが、真円の造形はまぁそれなりに慣れが必要なので、特別なこだわりなどがなければ既製品を使った方が手間は軽減できると思います。
傷確認のために手近にあった黒サフを吹いたところ。
若干光の加減で、左側の造形がきちんと見えませんね・・・
まぁ、上部分で微妙にそこだけ盛り上がっているのは確認できるとは思いますが・・・
さて、いかがでしたでしょうか。
個人的には生物造形はあまり得意ではない・・・というか、経験がなく、作り方は知っているけどやったことはないという状態だったので、今回(別の製作の都合もあって)改めて美術向きの人体構造図解を眺めたりして勉強してみましたが・・・
正直、今まで上げてきた記事のように慣れた作業ではないので、あまり自信はありません。
まぁ、こういう向きの技術も修めれば使いどころはあると思いますし、誰かの背中を押すことにはなると思います。
拙い技術ではありますが、何かの助けになれば幸いです。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。