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釜山留学日記(5)散漫な日々

こんにちは。今日もあれこれ書いていこうと思います。いつも通り、結構長めです。

釜山は、梅雨入りしたというのにカンカン照りの日も多く、毎日暑いです。湿気もあるので、家の中ではずっとエアコンのお世話になっております。

【暮らし】

料理。洗濯、掃除。生きていく基盤を丁寧に整えていると、心が穏やかだ。
韓国の暮らしに順応して、家の中での生活もようやく整ってきたここ最近。料理は、手の込んだものは、何一つ作れやしないけれど、冷蔵庫にあるものと家にある数少ない調味料をささっと入れて、火を通すだけで、自分を大切にしている気分になる。コンパクトなこの部屋での、1人暮らし。凄く気に入っている。

最近は、夜ご飯を食べた後に済州島のオレンジジュースを飲むことにはまっている。それから、食後のデザートにアイスも食べたりしている。朝ごはんの時間もすきだけど、夜のこのご褒美時間もたまらない。

カリッと焼いたトーストに、蜂蜜をかけて。
すももでビタミンチャージ。

【体力・気力は無限大】

平日と平日の間、週末が好き。週末には、色々な過ごし方がある。先週みたいに全く予定がなくて家でひたすら自分の世界にこもる”モグラ週末”。外に出て、ワイワイする週末。色んな週末があるから、人生が楽しい。

今週末は、元気100%で遊んだ週末だった。週末は金曜日の夜から始まった。

金曜日の夜。
いつものメンバー+ドイツ人、リトアニア人の友人でお肉を食べに行った。2次会、3次会まできっちり遊んだ。最後のカラオケでは、お酒に酔って、音楽にも酔って、雰囲気にも酔った。この時間続け〜って本気で思いながら、遊んでいても、当たり前のように終電の時間がきた。そして当たり前かの様に、終電を逃した。そしてまた、オッパに車で家まで送ってもらうことになった。夜中2時半。

土曜日。
この日は、梵魚寺というお寺で朝活をすることになっていた。朝、7時。昨日深夜2時半に帰ってきたのに、何事もなかったかのように起床した。少々胃にお酒は残っていたけれど、お茶を1杯ごくりと飲みほすと、いつも通りの調子になった。聞けば、オンニも昨日飲みに行っていて、3時に帰宅したというのだからびっくり。2人とも元気と気力満点ですねといいながら、梵魚寺までの坂道を登った。

梵魚寺は予想以上に、壮大だった。山の中にこの美しいお寺がある。観光客はほとんどおらず、お寺に参拝にきているお年寄りがほとんどだった。観光だったら、繁華街よりも、お寺と自然が好きだ。釜山といえば、海だけれど山に住んでいる私たち。坂が多くて、足に筋肉がつくけれどこういう綺麗な山の魅力も知れて、有意義だった。

そのあと近所探索もして、川を見つけた。今週末はその川で、夕涼みをしながらビールを飲むことにした。オンニのおかげで、ここでの生活が何倍も楽しい。

壮大すぎて、圧巻。
時代劇の世界観。
はあ....美しい。

その後、夜8時から昨日のメンバーと一緒にいつものコミュニティバーに出かけ、色々な人々と出逢ったり、交流したりした。

日曜日。
ヘレンの家でホームパーティーをした。いつものメンバー。3日連続であっていることになる。1人1品持ち寄り。初めて、韓国のお宅にお邪魔したけれど、とっても綺麗で広くておしゃれだった。ヘレンがステーキを焼いてくれた。アメリカの大学に通う帰省中の彼女の妹も一緒に、ワイワイと楽しい夜だった。

ごはんを食べた後に、リビングでゆったりお酒を飲んだ時間。大人になって、こういう友達の輪ができるだなんて、思ってもいなかった。

持ち寄りホームパーティー。

【心の保健室】

多くの人と関わっていれば、色んな感情になる。大抵自分で気持ちの整理をしたり、本を読んで心が穏やかに保つ様にしている。でもここ1週間、自分のアイデンティティの根幹を揺るがす様なことがあって、自分でどうしようもなくなった。

え、まって、私… こんな面もあるの.…って。結構センシティブなことだから、誰にも言えず悶々としていた。

とうとう自分では抱えきれずに、イギリスに住むアメリカ人の友人に長文のメッセージを送った。私は彼女には、これまでも結構センシティブな悩みを打ち明けてきた。ここだったら話しても大丈夫。この人にだったら話しても変な目で見ない。そんな、心の安全性が保証されている保健室みたいな存在だ。欧米という全く異なる文化で育った彼女。人間関係に対する考え方について、彼女から学んだことは本当に多い。そして、凄く影響されてきた。彼女と出逢っていなかったら、今の人生観になっていないと思う。

”すぐに全部の答えを出そうと、自分を急かさないで。
新しいことに対して、オープンになることは大事だよね。でもその時は、とびっきり自分に優しくすること。”

長文の温かいメッセージが返ってきて、かなり心が楽になった。そして何より、凄く安心した。

悩みをすぐに解決しよう、解消しようとすると死に物狂いになりがちだよね。でもその必死な時って、自分にとって大切な感覚や感性を置いてけぼりにしてしまって、結局空回りしていることが多い。だから、彼女のアドバイス通り、一旦深呼吸でもしてみて。この気持ちをただ観察しようと、そう思えたらかなり楽になった。

ゆっくり考えて、ゆっくり暮らして、ゆっくり、まったり。”あれ、この間悩んでいたこと?あ〜いい具合に日常に馴染んで、もう深刻な問題ではなくなったな〜悩みごと、日常にに溶けていったね〜(朗らかな笑み)”みたいな…そのぐらいの、ゆったりとした構えでね。

彼女みたいな友人に、出逢えて本当にありがたいと思う。

【散漫な日々】

若いということは、移り気で”散漫”なのです。人生とはキラキラ光る破片の集まりです。20代、30代は破片を拾う時代。若い頃は、自分についているアンテナが反応するに任せていればいいのです。そうして破片を一つ一つ拾っていくうちにだんだんキラキラとした光が形をつくり始めます。

歩き続ければ、大丈夫。
佐藤芳之 著


Minami


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