見出し画像

ドイツ留学日記(5)

2018/10/21 02:54

グーテンターグ。こんにちは、今日は土曜日。ここ最近日が昇るは、7時半過ぎ。平日は学校に行くために太陽の光で目覚めることが出来ないので、それができるお休みの朝は本当に幸せですね。お湯を沸かして、丁寧に緑茶を入れてベッドにもどって読書にふけることの出来る時間の贅沢なことといったら。

最近はまっている学校近くのパン屋さん。素朴な味のレーズンパンがお気に入り。素敵なお天気の日にはこの腰を下ろして窓から流れ込む爽やかな10月の風を感じて、窓の外を眺める。ドイツにはたくさんのパンやさんがあるけれどここのパンは、わざとらしくない優しい味のパンがあって私好み。この間タッキーが遊びにきてくれた時も驚いていたけれど、

ドイツのパン屋さんって、ケースの中の甘いパンに蜂が群がっているんだよ。驚きでしょ?だけれど誰も気にしていないの。私が通っているこのパン屋さんはそんなこともなく常に清潔に店内が保たれているからより一層スキが増す。

ドイツでの最近の食事。どこまでも日本人だから、普段の食事はお米とおかず一品にヨーグルトか、最近送ってもらったお味噌汁を足す。(かなり質素だけれど何よりも美味しい)。炊飯器がないから、毎日フライパンで炊いている。ほくほくの炊きたてのお米はの美味しいことといったら。一番のご馳走。

学校のこと。今週は、疲弊した。言葉の通りです。はい。
毎日授業以外の時間にグループワークがあったから。

一つのグループではなくて毎日違うグループ。
日本人同士でも毎日新しい人と出会って何かをすることは大変だよね。就活のときに毎日新しい人と出会ってディスカッションすることって、結構大変だったなと思い出す。
・フィンランド、ハンガリー、台湾、日本
・トルコ、台湾、日本
・フランス、スコットランド、チリ、インドネシア、日本
・オランダ、日本
(↑現在私が組んでいる、四つのプロジェクトグループ。)

メディア論の授業でロールプレイング・アプリのインスタグラム試作について考えるグループがあるのね。そのグループの中の女の子の一人ががいわゆるゲーマーなの。プレゼンは11月半ばなのに、この間の授業で"私パワーポイントを作ったの!"事前発表をやりたいわ。"と聞かされたのが、プレゼンの10分前。

先生にも交渉していたらしく、口をあんぐりと開けたまま、呼ばれるがまま私も他のメンバーとクラスの前に立つ。

自ら事前発表を申し込む生徒っているんだ。なんでなの?状況理解に苦しむ。このあいだのミーティングで言ってなかったよね?

結局45分も彼女は話した。彼女の意識の高さとこのプロジェクトに対するコミット力の高さは尊敬するけれど、あまりの突然のことにおどろきが隠せなかった。

日本人が一人なんて状況はもう当たり前なのだけれど、自分が"圧倒的"マイノリティーのときは未だに甚だ苦しい。この間あったのが、7人の仲良し同士ドイツ人学生(白雪姫の七人の小人みたいな響き)と私のディスカッション。心理学のクラス。言っていることもわかる、そして私も話したいこともある。だけれど、会話のテンション、テンポ、リズムにうまく乗れない。

あ~涙が出そう。
"あ~自分のアパートに帰りたい。いや、東京に帰りたい。
いや、宮城に帰りたいです、実家帰って心の充電して出直してきますんで!!!"という気分になることも、しばしば。コンフォートゾーンに安住していはいけませんよ!ってよく啓発本にかいてあるけれど、
留学生活というものは、容赦なく私をコンフォートゾーンから追い出してきます。強制的に。笑

国際理解って言葉でいうと簡単だけれど、実際はとても痛々しいなと感じることもある。いや、なんでもそうだけれど言葉で言うことはいくらでもできるけれど実際に実行するって"あ〜しんどいです!!!"って思うこと多いよね。笑

私は、"あの人に負けたくない!頑張ろう!系・メラメラタイプ"ではない。受験勉強のときも、あの子に点数負けたくない!というよりかは、
この勉強頑張って、外国の可愛い女の子と友達になろうっと!(机にイメージ写真を貼る)というタイプで。強烈な憧れがモチベーションな人間。

ただ高校生までの活動には、ある程度制限があって夢を叶える手段が学校の受験勉強だった。(本当はもっとあるんだろうけれど、当時の私はそれしか見えなかった)定量的な"点数"という競争システムで生きていたから、こんな私でも今と比べると比較心があったけれど大学生になりのびのびとした世界で生きるようになってからは年々より自由に、解放的に生きていけているような気がする。

立教の授業で"なぜ全ての企業の姿は違うのでしょうか?、それは目的が違うからです"(確かどこかの大学の名誉享受の言葉だった気がするけれど、忘れた)と習ったときに物凄く納得した。人間もそうだよねって。そう考えるとなりたいものが違えば今自分が取り組むべきことも必然的に異なってくるよね、という考えね。

ただ、ドイツにきて私にとっても他者比較がモチベーション、ポジティブないい刺激にもなるなと思った。英語力も高い、知識もある心理学のコースを履修するCBSの正規生。負けたくないというよりかは、"あなた方と同じステージに上りたいです。"と思う気持ちが芽生える。(このクラスに信じられないくらいどタイプの可愛い女の子がいて、そのこにお近づきになりたい。という不純な動機もあるが。笑 そして本当に仲良くなれた ハート)

他のクラスは、立教でこれまでやってきたことと同じ分野だから発言回数も多くなる。大好きなイギリス人の先生の"Next generation Leadership"という授業ではスーパーエネルギッシュ・ペルー人の友人に次ぐ発言率だと自負している。

ただ、この心理学の授業はどうでしょう。静かだ自分。
"あら、みなみさん。自分の知らない分野だからって傍観者なのですか。
いえ、そうではありませんよね。それともそこで終わるのですか?そんな子に育てた覚えはありませんよ、わたくし。"と自分の中に存在する、

手強いばあやが登場。はい、自分の中にいる直感、潜在意識を知っているばあやのいうことには逆らえません。

学校に行く前に、身支度をするのと同じ調子で、先週のスライドを見返すことにしました。"ふむふむ。今日はここだけは発言してこようと。"と頭の中にいれて授業へ向かう。週を重ねるごとに微々たる進歩ではあるけれど、着実に理解度が深まり、発言もできるようになる。

英語で"Take Baby step"っていう表現が好きなの。どんなに小さいステップでもいいという含蓄のあるこの言葉。日本語での"コツコツ"とにている表現な気がするけれど、"Baby step"の方が可愛らしいので好き。自分の夢に向かう準備も、勉強も全てBaby stepを、踏んでいる毎日は地味だけれどこれが私のスタイルだし、日常だわ。

あ、話それたね。授業後に、あ~スッキリ!と思うことも増えた。
"この感情、これぞ知的果実収穫の醍醐味なり"。―みなみ

学校以外の日常生活においても慣れないことが続くと自分の充電の減りが早い。

・アパートの電気の電球が切れて、管理人に言いにいったら"自分で買ってきてね(ニコっ)"と言われたのでドイツの日本でいうホーマックがビバホームにいった。英語が通じない店員さんが多く少々苦戦した。が無事に電球ゲット。

・ドイツの銀行口座(N26)を空けるために、スカイプ審査をしたら担当のお兄さんはかなりのドイツアクセント・英語で。聞き取れずに、
"Could you say it again?"っと丁寧に申し上げたものの、"簡単な質問だよ?わからないの?"と嫌味たっぷりに返されたので、"あなたの英語の発音の改善を!"と心で拝んであげたよ 笑。
"Please tell me your address?"が聞き取れなかった質問です。 笑

・VISAを取りにいったらオフィスのお姉さんが相当意地悪で怖かった。VISAの対応デスクなのに"何しに来たの?"と強めに聞いてきたので、
"え、そりゃあVISA取得でしょ!!(これは心の強気モードの返答。実際は、"あ、VISA取得です。"と小声で答えた。)"

こういう心がかさつくような出来事の数々も、
留学費用の中の"対応力向上/授業料"として含まれていると思ってありがたく享受させていただきますね。仏の心で参りましょう。


とある授業でペアを組む(プレゼンとレポート)
オランダ人のシャーロットから"私のお気に入りのカフェでミーティングしない?"と連絡が入る。いってみたら、びっくり!
私の好きな空間だった。え!こんなカフェ、ケルンにあったのか!アンティークの家具が並べてあって、おしゃれなお友達のお家に遊びにきた気分になった。何一つとして同じ物がない空間にときめく。"これは何テイストと形容できますか?いや、できません"っていうスタイルがスキなの。笑

シャーロットとのワークは大好き。聡明で自然体な彼女は出会った直後から
居心地がいい。話し合いもサクサクすすむ。効率がいいね。

あ、カフェといえば、
この間来月の旅行の計画を立てるために友達とカフェにいった。お互い夕食を家でとった後に19時ごろにカフェで集合。マキアートをオーダーすると、小さなチョコチップクッキーも添えられていてなんだか優しい気分になった。こういうほーっと息をつく時間を大切にしていきたいよね。いつも、ありがとうだ〜。

23時あたりにメガネと話し方が素敵な店員のお兄さんに"閉店です"といわれて店を出る。真夜中のケルン。いつも乗るバスはもう終わっていたので、電車で帰宅せねばならなかったが、迷ってしまった。グーグルマップをみていたのに。結局20分かかるところ、60分かけて帰宅した。
二人だったから怖くなかったし、ドイツ人女性が英語話せないのに必死で私たちに道を教えてくれたのも嬉しかった。真夜中のアドベンチャーも悪くないね。

昨日、ケルンにユニクロできたよ。あとケルン中央駅で人質事件おきたけど私は無事だよ !

Minami

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?