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ドイツ留学日記(6)

2018/10/29 02:47

グーテンターグ!ドイツでの生活も折り返しです。

上は学校の近くの公園。

空きコマにフラーっと行ってリフレッシュするのが最近の楽しみ。鳥が湖で泳いでいたり、子供たちが遊んでいたり。一番美しい風景。


今週は、ジェットコースターのように感情が上下左右に揺さぶられる時間を過ごしていた。ディズニーランドのジェットコースターではなくて、もっと本気の富士急のジェットコースター(行った事ないけれど、笑)魂むき出しで生きてこう!という所存でございます。

あ、やっとVISA取得に成功。
担当の人また意地悪だったから、

今回は強気で頑張った。笑顔はポケットにしまって。"島国のギャルなめないでよね!(引用:けみお)"っていう強行姿勢。(心持ちだけね)

今週はプレゼンが二つ。
授業以外のことで色々とトラブルや不安事が続いて"小島、しんどさのど真ん中を進行してます!"っていう状態が続いていた。笑プロジェクトに対するやる気が下がる。"諸外国の言葉(英語)で20分も話せるか、バカヤロー!"と反抗期の子供のように思ったりして(いや、頑張れや)笑

でも大好きなシャーロットとのペアプレゼン絶対完璧にやりとげるって自分で決めたからにはやるしかない。どうしてもスクリプトを見ないでやりたかった。そこで、サクッとスクリプトを頭の中にいれてお散歩しながら練習する事にした。夜2時間ほどお気に入りのコースを歩き、ブツブツと唱えながら歩く。私が大好きなヒロシマ・ナガサキパークまで歩くと、夜の池に白鳥がいてなんともロマンチックな気分にさせてくれた。体を動かすと爽快な気分になったし、全部覚えられた。

そしてプレゼン本番は自分の中で満足のいくものとなった。良かったな。側から見ると何でも無いような小さな事も、自分にとっては財産となるような成功体験。

もう一つのプレゼンも同じ日だった。こちらも無事に終了。この授業の終わりにグループメンバーと、KIOSKによって外は寒かったのに"ドイツ流ご褒美"と言って、冷えたビールを飲んだのが楽しかったな。クラスの他のドイツ人も一緒に行って、沢山おしゃべり出来た、学生らしい放課後だった。

このプレゼンの次の日はずっと楽しみにしていた予定があった。ドイツ人のお友達、レアちゃんとの約束。レアちゃんは、CBSの生徒で日本語を勉強中。こじんまりとしたジャズバーに連れて行ってもらった。地元の人や、通のみが知る穴場らしい。

入った瞬間に、"あ、My Blueberry Nightsの世界だ〜〜〜(興奮)"と心ときめいた。

☝︎My blueberry night

ラストシーンがお気に入り。ネオンのライトがアクセントで効いているステージにくしゃっと笑う店員さん。

私たちは開店時間丁度の19;30分に入ったので、二階席のステージがよく見える席に座ることが出来た。ジントニックがオススメだと、教えてくれたので私も頼んだ。

ジントニックを一口一口丁寧に飲みながら、ジャズの生演奏に酔いしれた。"あ〜、人生のご褒美だ。"って思えるくらい、幸せだった。バンドが演奏するクラシックでレトロな音楽が、小さなバーに心地よく流れて映画の世界に溶け込んでいくような、そんな感覚。

おじさんの声のかすれ具合が、クラリネット、トランペット、サックス、ドラム、バンジョーの音色にとてもお似合いで。おじさんたちの、表情やリズムのとり方をみて"人生の綺麗事だけではすまされない刹那を生きて、乗り越えて磨かれたセンスなのかな?"なんて勝手に頭の中で思った。

時間が経つにつれてお客さんがどんどん増えて、一階は人でごった返していた。店員さんが人にもみくちゃにされながらオーダーを取っていたのが印象深かった。

電気が消えた演出も素敵だった。
どんな言葉で表現するのがふさわしいのだろう。
前に"愛おしいもの"という記事にも書いたけれど、私はすきというパワーがものすごい。本当にすきなんです。と自分の中の自分が踊り出しまう。このバーもそんな場所だった。自分だったら絶対に行くことが出来なかったこんなに素敵な場所に連れきてくれた、レアちゃん本当にありがとう。

その日ケルンではトレードフェア(どんな催しなのかあまりイメージ出来ない)が行われていて出張で来ていた各国のビジネスパーソンがこのバーにも沢山来ていた。南アフリカ人、ルーマニア人、ニュージランド人、オランダ人のグループと交流した。南アフリカのおっちゃんは私達のグラスが空なのをみると一杯ずつおごってくれた。おっちゃん、ありがとう。英語の魔法。英語が話せるだけで、こうやっていろんな国の人と同じ時間を共有出来て
会話が出来る。思い出に人の言葉も残る。凄いことだね、英語を話すって。


バーを出たときは楽しさで体が火照っていたから冷たいケルンの夜の空気が気持ち良かった。大聖堂の横を歩き、中央駅から電車に乗って帰った。23:30。素敵な夜だった。


日曜日。
先週"みなみに会いたい〜今週末こない?"とボンに住んでいるフランジーからお誘いのメッセージが来た。映画の様なひょんなことから(ドイツにきて一番はじめのブログに出会ったときのことは書いてるよ)出会ったフランジー。この日曜日を本当に楽しみにしていて、前日の夜はワクワクする気持ちのままベッドに潜り込んだ。

ケルン中央駅から列車で20分の隣町、ボンに行ってきました。今回もとびきりキュートな笑顔で出迎えてくれたフランジー。ボンは旧西ドイツの首都であり、ベートーベンの出身地。グミのハリボの発祥地でもある。だけどとっても小さくて、日曜日だからほとんどのお店は閉まっていて寂しくなってしまうほど人がいなかった。ベートーベンの家やボン大学の有名な建築を軽く散策した後、あまりにも寒かったので早々にカフェに入った。

☝︎唐突に出現するベートーベンの家。浅草寺と同じで歩いていて右を向くと、あった!これだ!という具合に。私たちは昼ごはんを食べていなかったけれど、そこまでお腹も空いていなかったのでホットチョコレートのクリームのせを頼んだ。

この一杯で3時間ほど話し続けた。フランジーはものすごくチャーミングだ。表情がくるくる変わってピュアで、優しくて。

出会えたことに感謝。いろんな人と出会うことが出来る大人数の賑やかな夜も楽しいけれど個人的に好きなのは、やはりじっくり話込める一対一。前回にも増して色々な話をして、ものすごく心が温まった。肩肘を張らず話せるお友達ができたことが物凄く嬉しいんだ。


来月一緒にクリスマスマーケットに行く約束をして、ハグをしてバイバイした。最近は本当に寒くて、街の色彩も乏しくなってきたけれどクリスマスの気配を少しずつ感じてきてなんだかワクワクした気分になります。

今週も素敵に過ごせますように。
愛が溢れる言葉と態度で人を抱きしめられる人になりたいと思う。苦しいときに支えてくれてる家族、友達に感謝を。真心を込めて人生を紡いでいこうっと。

Minami


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