見出し画像

北海道紀行(4)地域と、そこの人々

長くなりましたけれど、最後の北海道ブログを書こうと思います!余韻よ〜いつまでも〜♪


地域とそこの人々

昼ごはんは、湖が見える小さなカフェでホットサンドと、ハーブのスパイスが聞いた焼いたジャガイモを食べた。このカフェの奥には、工房が見えた。どうやら、旦那さんが、家具職人さんでこのカフェの奥で家具を作っているようで、奥さんがこのカフェをやっているようだった。私たちが外のテーブルで、美味しくお昼ご飯を食べていると、家具を買いにきていた親子が目に入った。家具職人の旦那さんと楽しげに話して、そして椅子を一つ車に乗せて帰っていった。お客さんと、お店の人というビジネスライクな雰囲気ではなく、知人にものを譲るかの雰囲気で、みんながにっこりにっこり笑っていた。

2021年に東京での生活を一旦たたみ、宮城に帰った時私はちょっとしたカルチャーショックを感じた。それは、来客の多さだ。普通の家、まあ農家ということもあるだろうけれど、いろんな人がくる。近所のおじさん、おばさんはもちろん。町内会の回覧板を持ってくる人、ちょっと世間話をしにくる人、公共料金の集金や、牛乳配達の人。とにかく家にいるだけなのに、いろんな人に会う。東京での生活に慣れきっていた私からしたら、驚きしかなかったけれど、そんな生活が楽しかった。なんだろう….面白い?愉快な暮らしだなと思った。東京で暮らしていると来客は、自分が呼ばなきゃこない。個人主義で楽といえば楽だけど、孤立しすぎてさみしくもあるし、その地域で生きている感覚が持てない気もする。

この北海道での光景を見て、そういう感覚を欲していると気がついた。”その地域や地域の人々と溶け込んで生きている”という感覚。

お昼ご飯を食べた後に、ジェラート屋さんに行った。ヨーグルト味のジェラートを食べ、北海道らしい風景を堪能して、さて最後の宿へと向かおうということになった。


最後の宿

最後の宿は、airbnbに泊まることになっていた。といっても私ではなく彼が予約してくれたので、正直どんな家に泊まるのか知らなかった。知っている情報:①洞爺湖が見える②綺麗。小さい家だというから、そこまで期待はせずにいた。車で山道を登る。え?まだ登るの?遠くをみたら、畑を狐が優雅に歩いているのが見えた。ナビに道が表示されない場所を通過し、ついた先は、こんな場所だった。

え〜〜〜〜〜〜〜すごい〜〜〜〜〜〜何この小屋!

テンションが上がりに上がっていたけれど、鍵を開けて部屋に入るともっとテンションが上がった。わ〜〜〜〜〜〜

周りにはいくつかの別荘らしき可愛らしい家があったけれど、ほとんど人気がなかった。荷物を置いて周りを歩いていたら、またきつねに会いました。忘れられない光景。

オーナーさんのこだわりが節々に感じられるお家で、お茶や手作りのパン。それからCDや本なども置いてあった。夜は照明を落として、シャンパンを飲みながらこの雰囲気を満喫しました。

最高の締めくくりだな〜

次の朝、朝の散歩に出かけたんだけれど、清々しくてそれも最高だった。

2人旅の1人時間

2人で旅をしていても、訪れる1人時間。そう、それは相手が寝ている時だ。北海道の旅ではなぜか毎日5時には目が覚めた。なぜだかはわからない。

あの自然の中の、朝の静けさってなんであんなに気持ちいんだろうね?宮城の朝とかも最高なんだけど、北海道のこの日の朝も格別な気持ち良さだった。aibnbのオーナーさんが用意してくれていた、お茶を丁寧に入れてぼーっと窓から洞爺湖を眺める。

オーナーさんが家に本を用意してくれていて、お茶を飲みながら本を読むことにした。普段はすぐに携帯を触るんだけど、なんだかこの気持ち良さを外からのノイズで汚したくなくて。


おまけ

帰る前に、新千歳空港の近くの素敵なレストランで、北海道最後のご飯。ここで食べたピザ。生地が薄くてカリッカリで、アスパラと生ハムがお塩とオリーブオイルでシンプルな味付けで当に美味しかった!洋梨のタルトも美味しかったな〜また食べたい。


終わりに

しっかり日数をとった旅(というのは1泊・2泊ではない旅)は、私にとってその後の人生を変えることが時々ある。進路に悩んでいるころにいった、ポルトガルの旅では、世界って本当に美しいんだ〜と感じて、世界と繋がれる仕事を選ぶことになった。釜山の旅では、釜山が自分の肌に合っているということや韓国語への愛が増して、その2年後には釜山へ引っ越した。日常から離れて、どっぶり他の場所に浸ると自分の何かがパーーッと芽生える?花開く?感覚があるからなのか、どうかな。わかりませんけれど。

でも今回の旅も確実に自分の心の栄養になってくれたと思う。
”のびのび生きたい。”
”自然の中で生きたい。”
”地域と交わって生きる暮らしがしたい”

さて、今度はどんな旅にでるのか?はたまたどこで暮らしているのか?
今の私には知る由もないけれど、それもそれで、楽しみです。

(北海道紀行 完)

Minami

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?