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ウマ娘二次創作の『オリトレ』が大好きだからどういうものか聞いてくれ

 オリトレとは、『ウマ娘』の二次創作で用いられる、原作には登場しないデザインの主人公(トレーナー)のこと。(Pixiv百科事典『オリトレ(ウマ娘)』より)要するに、ウマ娘のアプリゲーム内育成シナリオに登場するトレーナーをより細かく解釈したものです。

 で、それの話。オリトレが好きっていう話をします。あくまで俺が好きなものの話を聞いてくれ~!って話だし、普段からオリトレ二次創作について狂ったように検索しているわけではないので間違ってるかもしれない。ごめんね。
 
あと、ここではイラスト系の二次創作について話していきます。なぜならその他(SSや短歌など)の二次創作でオリトレをほとんど見かけたことがないから。

前説:オリトレといっても様々

 まず、ここで話すオリトレとは何かについて明確にしておきます。
 先述したPixiv百科事典にもありましたが、いわゆる白ハゲやT字、ト字型の頭のトレーナーは省きます。つまり、『固有のデザインがされているトレーナー』をオリトレと呼びます。
 で、ここからさらに2タイプに分けます。

 1つは、あくまで主役はウマ娘であり、舞台装置としてトレーナーが描かれているもの。
 こっちはね、わりかし普通。いるよね~、くらい。ごめん。
 そもそもデザインされたオリトレがいる場合が少ない印象があります。あと、チームを指導している場合が多い気がする。この辺は公式でも曖昧よね。

 2つ目は、明らかにトレーナーとウマ娘(もしくはトレーナーのみ)に焦点が当てられているもの。世にあるオリトレってこっちが大部分だと思う。あと、こっちはトレーナーのデザインに育成シナリオがかなり反映されているような気がします。見た目もあるけど、考え方とかバックボーンとか。
 具体例を出すと、描照すだち先生のキングトレーナーとか、ammo1337先生のダスカトレーナーたちとか、やわらか湯煎先生のネイチャトレーナー、ライストレーナたちとか。
 
 ここからは2つ目について詳しく話していきます。前説が長くなりましたが、やっと本編です。

情報が少ないからこそ、想像の余地がある

 ご存じの通り、ウマ娘の育成シナリオはトレーナー=プレイヤーの一人称で進みます。ゲーム内では3年間ものあいだ、トレーナーがウマ娘を指導し、見守ることになります。その中でトレーナーは担当ウマ娘と交流するわけですが、それを経てあなたはそのウマ娘のことをかなり理解するでしょう。(メタ的な話になりますが、そうじゃないと面白くないでしょうし)

 ですが、トレーナーのパーソナルな部分はあまりわかりません。どうやら、ゲーム内のトレーナーは意図的にニュートラルな感じに設定されているみたいです。そうでないとサポカイベントの選択肢で齟齬が出ますし、トレーナーのキャラが立ってたらちょっと読みづらいし感情移入も難しいような気がします。

 しかし、担当ウマ娘が違えばそのトレーナーも違ってくる…私はそう考えています。例えば、コパノリッキーのトレーナーは風水に多少は詳しくなっているでしょうし、キングヘイローのトレーナーなら彼女の言う『一流』の理解者でしょう。アグネスタキオンのトレーナー…モルモット君なんてどうなっちゃっているんでしょうね。
 実際、各トレーナーは違う人物っぽいです。担当ウマ娘が異なるということは、あるトレーナーのIFを第四の壁を挟んでプレイヤーが見ているのではなく、実際にそれぞれ違う人物が各ウマ娘のトレーナーを務めている。この辺はPixiv百科事典の『トレーナー(ウマ娘プリティーダービー)』でくわしく語られています。Pixiv百科事典だいすき!
 (例えばメジロドーベルの育成シナリオには他シナリオに出てこないチーフトレーナーが出てきます。ただ、結局は曖昧なのでこの記事を読み終わるまでの話でお願いします。同一人物として描いてる方もいらっしゃいますし。)
 
 話を戻すと、プレイヤー目線ではトレーナーについてはわからない点が多い。しかし、だからこそ。埋められる空白が多いからこそ、そこに絵師様の解釈があてはめられる余地がある。「あのトレーナーがあんな見た目だったらいいな」とか、「トレーナーとウマ娘でああいう会話してそう」とか。さらに深いものなら、「あのシーン、描かれていないところでトレーナーはこういうことを考えてた、ああいうことをしていたんじゃないか」とか、「トレーナーのあの行動にはこういうバックボーンがあったんじゃないか」とか。それがもう十人十色で、見ていて楽しいんです。

嘘+本当でオリジナル解釈を作ろう

 ヤバいことを言うと、そもそも二次創作って『嘘』じゃないですか。でも、それが二次創作の良さだと思います。なぜならその『噓』には作り手の熱意や愛情、勢いやもしかすると劣情といった様々な感情が込められているから。
 
 『嘘』は公式から出される『本当』の代替品どころか、『噓』として『本当』を超えることさえあります。ネットだと野生の公式とか言われてますね。「公式が勝手に言ってるだけだろ」とか、横暴に見えて二次創作文化の頑強さ、素晴らしさを表してるのかも。
 また、『嘘』であることは便利で、二次創作なら公式でできないようなシチュエーションをそろえたり、絶対にやらないような行動をキャラクターにさせることもできます。(眉を顰める人もいるでしょうけど)今回の場合、「トレーナーにキャラクター性を与える」ということですね。
 
 また、公式はすべてを語ってはくれません。先ほども言った通り、ある程度の空白があります。ただ、描写されていないだけで存在はします。ウマ娘にだって幼少期はあったはずだし、トレーナーにもトレーナー資格取得のための受験期間があったはず。
 この空白を埋めてくれるのが二次創作だと思っています。『噓』によって『本当』を補完し、自分の中で解像度を高めていく。誰かが出した解釈を取捨選択しながら受け入れ、自分の解釈を深めていく。そうして一人ひとり違った解釈を持ち、時に二次創作によって『噓』として作品にする。誰かがそれを受け入れ、解釈を深めてくれるかもしれない。
 
 なんか…スケールのすごい話になっちゃった。要するに、「解釈って人によって違うから見てて飽きね~!」ってことです。オリトレはわからないことだらけな分、『噓』に振れ幅が生まれて、人によっていろんな解釈が生まれてくれます。それを見るのも、考えるのも面白いんだよね。
 好きだったらイイね、好きじゃなかったらじゃあね。これができるほどの二次創作の多さも、ウマ娘の魅力だと思います。

まとめ:ただの長いツイートでした

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。こんなにしゃべっておいてアレですが、あくまで俺が好きなものについて、俺が思っていることをソースも無くしゃべっただけだし、すべてのオリトレ二次創作を見ているわけではない(たぶん)し、なんだったら先述した作品以外にオリトレ二次創作をあんまり思い出せないくらいの体たらくですので…覚えて帰らなくていいし、よしんば覚えたとして、忘れたら思い出そうとすらしないくらいでいいと思います。
 これに割く脳のリソースがあったら二次創作を見ようぜ。
 
 ただ、しっかり締めるためにまとめておきます。
 つまり、オリトレは公式からの描写が少ない分、そこには人によって幅広い解釈が生まれます。それが見ていて面白いんですよね。

 しかし、う~ん… これ…


ツイートでよかったかもしんない。

 もう終わりだよ。言いたいこと言ったし、結局は長いツイートだよ。よかったらみんなも長いツイートをしてみたらいい、楽しいよ。
 というわけで、

長くなったけど、ここまで読んでくれてありがとね~

じゃあね~

最後なのに呼び込み君も貼っちゃお~



























































 トレーナーがどういった存在であろうと、正直、プレイヤーにはほとんど関係ない話です。その空白は気にするまでもない細微なもので、目の前にはウマ娘という美しい輝きがある。そこに目を向けてさえいれば、普通は満足するものでしょう。
 しかし、その空白さえ埋めようとすること。世界に空白があれば埋めずにいられないこと。

 それはもはや、世界への大きな愛と呼べるんじゃないでしょうか。

おしまい

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