つみたてにおすすめの金融商品とは(その2)
さて、続いて全世界株式とVTについて説明します。
全世界株式はオールカントリー(通称オルカン)と呼ばれ、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果をめざして運用が行われています。
一方VTは、アメリカの資産運用会社・バンガード社が提供するETFで、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」の略称です。全世界約47ヵ国、8,000を超える銘柄に分散投資されています。
2つは若干内容が違いますが、「全世界の代表する株式に投資」されているという点でほぼ似通った値動きをするので、ここではVTのチャートで説明することにします。
こちらもコロナショック後大きく上昇し、今は揺り戻しにの調整局面といった感じでしょうか?前出のS&P500のチャートとも良く似てますね。
最後に全米株式(VTI)について説明します。
VTIも米国の資産運用会社「バンガード社」が提供する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」の略称で、米国株式市場全体に投資する商品です。
約4,000銘柄以上の米国株式に対し、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動して投資されています。
VTIの月足チャートです。
余談ですが「月足」を「げっそく」などと呼ばないでくださいね。これは「つきあし」と読みます。
ここまでの説明とチャートで大体理解できたと思いますが、「なぁんだ、結局どれも同じじゃん。」ということに気づかれたこと思います。
でも、投資対象が異なるのに、なぜこのようにも似通った値動きになるのでしょう?
実はこれが、「時価総額加重平均を採用したインデックスファンド」ということなのです。
次回は「時価総額加重平均」について、もう少し掘り下げて解説していきます。