「つみたてNISA」でS&P500に毎月20年間投資してみたら
年利5~8%の上昇が見込めると言われる"S&P500"インデックスファンド。
しかしながら、相場の世界には〇〇ショックなど急落の年もあり、単純な右肩上がりの相場ではないことは説明しました。
では、5%という想定の利回りでなく、現実の株価で投資シミュレーションをしてみたらどうなるのか?
エクセルで各月の株価に投資したとして、実際に資産の変化がどうなるのかを計算してみました。
今回は2002年12月末~2022年11月末の20年間(240ヶ月)で対象はS&P500指数そのもの。なので実際の時価総額加重平均インデックスファンドにおいて若干の経費率があるので、そのままではないです。
毎月33,333円を240ヶ月つみたて投資の結果です。
上の表の「終値」はS&P500の月末の株価指数です。これをそのまま購入したと仮定しています。
2002年12月から投資を始めて2年後、2004年11月末での成績は
とまずまずの結果です。2年で14%以上の利益とは十分でしょう。
ところが、ここから4年後に「リーマンショック」が訪れます。
株価は大きく急落、せっかく育てた評価益も吐き出し、最大△37%以上の大幅な含み損を抱えています。投資を始めて8年後の2010年になっても評価損益はプラスマイナスを行ったり来たり。
なんのために投資を始めたか不安になる時期です。
投資を始めて10年、2012年11月末の投資成績は次の通り
リーマンショックを乗り越え、ようやく評価益もプラスで安定してきました。
でも、20年後には投資資金は倍以上になるつもりで投資をしています。本当に大丈夫なのでしょうか?
その後、コロナショックなどで株価は再び厳しい時期もありましたが、我慢強く淡々と20年間、S&P500のみに投資し続けました。その結果
金融政策の大幅緩和政策が功を奏し、約800万円の投資資金はなんと2,000万円強までに増えています。損益率は150%を超え、資産は2.5倍にもなりました。
リーマンショック時に評価損が約40%にもなった時は、どうなるかと思いました。当時は100年に一度の金融危機だと言われ、資本主義社会の崩壊さえ囁かれ始める始末。短期目線では日々不安で一杯になる時期です。
ここをガマンできるのかが長期投資の最も重要なポイント。無理のない金額で淡々と定額の積み立て投資が行われたからこそ、20年で2,000万円もの資産を築くことができたのでしょう。
もちろん切り取った時期が良かっただけで、毎回こう上手くいくとも限りません。
それでも、こうして実際の相場を参考にシミュレーションしてイメージを作ることは、「普通の人」の長期投資家が長く相場と向き合うために非常にプラスになると考えています。
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