【覚書】家族写真へのチャレンジ
年賀状の用意をしなくてはいけない。
映画「浅田家」を見て、来年の年賀状は家族写真でも撮ろうか、という
話を夫としていた。
家族写真といえば、家族旅行の時に記念として撮るぐらいで、
普段はやはり撮ることがない。
このようなご時世であまり家族旅行も行けていないし、
よし、家で家族写真撮ってみようよ、と話していた。
が、いざ年賀状の準備をしているとやはり重い腰が上がらない。
一眼レフのバッテリーも紛失して使えないし、
もう写真のアルバムの中から選ぼうかなとパソコンを見ていたら、
横から「この写真は嫌だ」と娘。
「うるさいなーないんだから仕方ないじゃん。」という
会話をしていたら、夫が
「よし、今撮ろう、ほら、みんな集まって。」と申す。
「もうスマホでも綺麗やろ。」と。
「いや、待て、あなた今顔青タンだらけなんですけど。」
夫は先日、酔ってこけて、顔面を打ち、激よわボクサーのような
顔になった。
その時もまだ目の周りが青い。
「いや、俺横向くやん。」
えー…と言いながら並ぶ。
が、いざ撮ろうとするとタイマーのセットの仕方がわからんと
てんやわんや。
タイマーセットできたと思ったら、
娘がちょけだす。
横向いたり、フレームから出ようとしたり…
旅行先や写真館で人に撮ってもらうときは
猫をかぶって大人しくしているくせに
家族だけになると急にちょけ魂が騒ぐらしい。
ここに座れ、という場所には決して行こうとしない。
そこ、撮れてないんですけど、という場所で満面の笑顔。
お兄ちゃんは「ザ真面目」でずっと正面を向いて微動だにしない。
それでもなんとか、やっと撮れたものを見てみれば、
夫は確かに横を向いている。
我々三人は前を向いている横で
一人横を向いて黄昏ている様子。
「いや、おかしいやろ。なんで横向いてんねんって話やで」
「…そうやな。」
家族写真って難しい。
でも、めげずに家族写真はチャレンジしていきたい。
家族の思い出だもの。