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【ドラマ感想】賢い医師生活S2 #10

主役の5人以外の脇役たちもまた、このドラマの愛すべき存在たちである。
好きなキャラクターはたくさんいるが、ジェハクもまたその一人。
ジュンワンの部下で、ジュンワンをこよなく愛し(?)、慕い、ジュンワンを見かければ「教授!!!」と尻尾をふらんばかりに駆け寄ってくる。
プライベートでは妻と二人暮らし。妻との生活を独り身のジュンワンに自慢しては煙たがられているが、そんなことは意に介さない。
ジェハクもまた、愛すべき陽キャラ。

今回はそんな彼が天国と地獄を一つのエピソード中に何度も味わった。
ああ、一体神様は本当にいるのだろうか。
いるとしたら、どうしてこんな試練を与えるのだろう…と、無神論者の私は思う。

そんな彼を救うのは、ソッキョン様。
辛く、頑なになったジェハクの妻の心を溶かしてくれたのは、ソッキョンの優しく厳しい言葉。
最終的にどうするか決めるのは、患者本人の意思だけれど、知識や経験を元に、そしてそこに気持ちを乗せて、的確にアドバイスをくれる医師の存在は大きい。

今回はこれまであまり絡みを見せてこなかったジュンワンとソッキョンの貴重な絡みも見られる。
幼馴染のジュンワンとイクジュンはいつでも兄弟のようだし、ルームメイトのジョンウォンとジュンワンの絡みもまた随所に見られたが、果たしてジュンワンとソッキョンが二人きりになったらどんなふうになるのか?観ているこちらもワクワクして構えてしまう。

「俺とは合わない!!!まるで水と油だ!!!」

ジュンワンがしかめ面をしつつ文句を言う場面も変わらずの微笑ましさ。
大体にしてジュンワンは誰にでも文句を言っている。そこがまた愛らしい。
文句を言いながらも、妻を説得できずに狼狽えるジェハクに言ったのはソッキョンへの絶大な信頼。

「ソッキョンならうまく話してくれる」
「必ずな」

親友ってなんだろう。
イクジュンのところにやってきた患者とドナー。血縁ではないものからの臓器提供は金銭が絡む可能性があるため、審査が厳しい。

親友であることをどうやって証明するか。

実際には「親友」であることを証明なんてできない。
「親友」の定義も人ぞれぞれだ。

子どもたちを見ていると、それぞれに「親友だよね」「親友でいようね」という言葉をもらったり、使ったりしている。それを私は懐かしい気持ちで見ている。「親友」でい続けることの難しさも、「親友とは何かを証明すること」の難しさも知っているから。

何年か前、高校時代の友人が病気になった。聞いた瞬間、私は涙を止めることができず、後からかなり悔やんだ。その病気についてあとから調べた時に、ある記事で「聞かされた方は泣いてはいけない」「泣きたいのは本人だから」と書いてあって、もう後の祭りながら、「やってしまった」と思った。そして、そんなことより何より「泣くことしかできない」自分が猛烈に悔しかった。恋人はそばで支えてあげられるし、家族は看病もできる。遠くに住む私は、タイミングも分からずに見舞いにいくことも憚られ、時折連絡を取って様子を伺うことしかできなかった。「何かをしたい」と思っても、医学の知識もなく、近くにも住んでいない私にできることは限られていた。

大学進学、留学、就職、結婚、事あるごとに友人との距離は広がったり、縮んだりする。
会える回数は減っていく。
それでも、何かあれば助けになりたいと思うし、知らないままでいるのは嫌だ。
イクジュンの患者とドナーのように、率先して「親友」に臓器を提供できるか?
そんなことは簡単ではない。
そして、それが全てでもない。
彼らは普段いつも一緒にいるわけでも、いつも仲がいいわけでもないと言う。
イクジュンたちも同じ病院で働き始めたのはここ数年のこと。
いつも一緒にいられる彼らを羨ましいと思うが
そんなことはなかなか、ない。

親友とは何か。

いつも、ソンファたちの関係性を羨ましく微笑ましく見ていたが、実際には年齢を重ねると、そんな距離感で親友と一緒にいられることは稀であり、今回ほど「自分にとっての親友」を考えたことはなかった。
今回出てきた二人の方が、私にとって、より「リアル」だった。

私にとっては、「親友」と呼ばなくてもいい。
相手が私を「親友」と思っていなくてもいい。
毎日連絡を取り合わなくても、たまにしか会わなくても、ふとした瞬間に心に浮かび、その人の幸せを願うもの。
そんな人が何人か心に浮かぶ。

人によって、その定義は様々だろう。
年齢によっても変わるかもしれない。
誰を思い浮かべるかでも変わるかもしれない。

いいなぁ、いいなぁと思っていたこのドラマの中の関係性で、思いの外、自分にとっての親友とは、を考える、そんなきっかけになった。

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イクジュンのIt'my life。
みんなノリノリの黒の皮パン。
今日も楽しく拝見。
次回も楽しみだ。
シーズン3もあるとのこと。

人生の中で離れることもあるかもしれない。
それでも集まればいつでもあの頃に戻ることができて、笑顔でいられる。何かあれば心配して、支えとならずとも、声をかけてあげられる。
そんな存在に、私はなりたい。

「賢い医師生活」を観ていたら、みんな、誰もが自分の「親友」を思い浮かべるのではないだろうか。



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朝月広海
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