【読書の思い出】松谷みよ子さん
子どもの塾が新年度になり、もう二ヶ月だというのに、塾の予定をきちんと把握しきれていたない自分に落ち込む…宿題をきちんとやりきっていない子どもに怒る資格ない…だって、そのペースに親もついていけていないのだから。
けれど、落ち込んでばかりもいられない。
気持ちを入れ替えて、やろうと決めたことを一つずつこなしていこう。
さて、読書家に育った長男だが、娘は活字が苦手なようだ。
でも、本を開くことは好きで、絵本をパラパラとめくっている様子はよく見る。
じーっと絵を見ていたりするから、絵が好きなのかもしれない。
赤ちゃんの頃から自分で本は開いていたから、本が嫌いな訳ではないと思う。
二人とも同じように赤ちゃんの頃から読み聞かせをしてきたつもりだが、もうこれは持って生まれた性格だな、と思う。
子どもを本好きにするには…という言葉が巷に溢れているけれど、私個人的には、「持って生まれたものじゃないか」と思っている。
長男は、ホームズとかハリーポッターなど好きなジャンル、彼の気持ちや趣味にピッタリ来るものに出会えたその時だけ、夢中になって読んでいるようだし、それが功を奏して、継続的に読む習慣もついているように思う。
娘もいつか、ピッタリ来るものと出会えたら、読書家になるかもしれないし、ならなくてもそれはそれで別にいい。今のところ、彼女は映像の方が好みのようで、ずーっとテレビを観ている。1日に一回はテレビを観ないと落ち着かないようだから、1日に一回レゴを触らないと気の済まない息子とは対照的だなと思いながら見ている。
さて、松谷みよ子さん。
色々好きで、何冊か持っている。
この「いないいないばあ」「いいおかお」は赤ちゃんも赤ちゃん、数ヶ月の頃から読み聞かせていた。繰り返し繰り返し、何度も…
「いいおかお」は、だんだん大きくなってくると、「いいおかお見せて」と言うと、絵に自分なりに似せた「いいおかお」をしてくれた。
その他「赤ちゃんの本」シリーズの「のせてのせて」「もしもしおでんわ」「おふろでちゃぷちゃぷ」など、どれも0才〜2才まで、日常にたくさんでてくる言葉や、お母さんが子どもにいつも言っている優しい語り掛けの言葉が繰り返し出てきて、毎晩、いや毎日いろんな場面で読み聞かせた思い出が蘇る。
このシリーズでも、もちろん兄妹の好みは分かれていた。
兄は「のせてのせて」が好きで、何度も何度も読まされたなあとか。
娘は「おふろでちゃぷちゃぷ」の真似をよくしていたなあとか。
私の子どもの頃は、母が子育てひと段落…と外で働き始めたこともあり、私自身は読み聞かせてもらった記憶はない。(代わりに父の自分が読んだ本の口上?講談?があった)
家に絵本もあまりなかったので、自分の子育てのときの読み聞かせの時間は、私自身の絵本との出会いでもあった。
昔ながらの絵本がとても新鮮で、松谷みよ子さんも大人になって初めて知った。
中川りえ子さんも、かこさとしさんも、大人になってから出会った。
だから、自分の子どもに対して「いいなあ」なんて思うが、さて、それがどう影響して、「いい」のかどうかはまた別の話かなとも思う。
生まれたての赤ちゃんに読み聞かせをすることがいいことなのかどうなのか、私にはわからない。
二人ともに同じように読み聞かせたつもりだが、同じようには育っていない。
けれど、私自身にとって、
生まれて間もない彼らとの大切な時間となったことは間違いない。