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おひとりさまによる佃煮リメイクの話😁
皆さま、おはこんばんちは😁
実を言うと昨日も『建設的自堕落の日』にしていたおひとりさまの南野紀美です。
(そして初めて『埋め込み』機能を使ってみる(笑))
『その日一日、したいことを、したいときに、したいだけすると、あらかじめ決めてすごす日』の中で、私がやったメインイベントは、つくしの佃煮リメイクでした。
最初からリメイクするつもりで求めたものではなくて、春先につくしが食べたくてあれこれ検索していた中で見つけた佃煮でした。
石川県産のつくしを使用したもので、ゴールデンウィークの帰省の際に両親にもひとつお土産にしてきました。
(なお、今年の分の販売はすでに終了されています)
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帰ってきてから自分の分を封切りして頂いたところ、しっかりしたお醤油味の佃煮でした。立派なつくしの歯応えとそこはかとない風味が乙な逸品で、ごはんが進んでしまって困るのですが……なんだか。
もやもや。
もやもや。
もやもや。
もやもやの中身をよくよく聞いてみると、『思ってたんとちゃう』という落胆とも諦めともつかない気持ちで。
理性ではこれはこれでおいしいやん、と思っているのに、私の中の何かが、どうにも納得していないのです。
そこで、元のお味を崩してお店の方には本当に申し訳ないのですが、リメイクしてこどもの頃母が作ってくれた『つくしの炊いたん』を再現してみました。
甘辛に炊いて卵を入れて煎りつけたこれは、我が家では定番……というかほぼ唯一のつくし料理で、母は『つくしの珍味風』と称したりもしてました。
珍味ってなんやねんとこどもの頃からずっと思っていたので、ついでにちょっと調べてみました。
・珍味(ちんみ)とは、食材自体が希少だったり、外見と味とが全く意に反するなどで、珍しがられる食材を指す。食文化や地域性などから、他の文化圏から見た場合に異質に感じるものも、広義には珍味に分類される。
[ウィキペディアより]
・主として水産物を原料とし、特殊加工により独特の風味を活かし、貯蔵性を与え、再加工を要することなく食用に供される食品で(陸産物に類似の加工を施したものを含む)で、一般の嗜好に適合する文化生活の必需品。
[全国珍味商工業協同組合連合会による定義]
ふむふむ、母の指していたのは下の定義に近いもので、おつまみ……『ごはんのお供』で『お酒のアテ』ってことだったのね~と思いつつ、思いついた調味料を鍋に入れて、つくしの佃煮をほぐしながらキッチンバサミで適当に切って、味見。
うんうん、こんな感じやったなー、あとで足す味ないとか私天才ちゃうかー、などと思いつつ良い感じに炊けたところで、溶き卵を投入。
しっかり煎りつけてできあがったのを、白いごはんと頂いてみると……。
ぶわっっっ、という音が聞こえたかと思うほど勢いよく涙があふれてきて、びっくり。
もぐもぐしながらも、次から次へと涙が止まりません。
ゆっくりと時間をかけて一口目を飲み下しました。
フラッシュバックしたのは、こどもの頃の春の思い出。
春の思い出のつくしの味。
春の、しあわせの、記憶。
失われたと思ったそれは、確かにそこにあったのでした。
確かに、私の中に……。
嗅覚は人の本能に根差したもので、記憶に直結していると言いますが、味覚もまた、それと同じくらいのパワーを持っているのだと実感した次第です。
ゴールデンウィークの締めくくりに、すごい体験のプレゼントを頂きました💕
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