初心者も大歓迎!洛南福祉会館で行われている「健康麻雀教室」
今回は南区吉祥院の「社会福祉法人京都障害者福祉センター 京都市洛南身体障害者福祉会館(以下洛南福祉会館)」で行われている「健康麻雀教室」の取材に行ってきました!
洛南福祉会館は1970年(昭和45年)、身体障がいのある人々の憩いと交流の場として設立されました。健康麻雀教室以外にも、パソコンやスポーツなどの講習会や障がい者団体への貸室、地域の方も対象にした行事の開催なども行っています。
健康麻雀教室は6年ほど前から行われており、コロナ禍を経て令和5年6月から再開されました。教室の再開後、その人気ぶりは予想以上で、事前予約や抽選が必要な回が出ることも!現在は月2回開催することでどちらかには参加できるようになり、なるべく多くの人に参加してもらえるよう配慮されています。地域の方なら誰でも参加可能です。
取材当日、教室には18人の参加者が集まりました。いつも同じくらいの人数が集まるそうです。皆さん和気あいあいとした雰囲気で麻雀を楽しんでいました。そうかと思うと、真剣に卓上を見つめとても集中しているような瞬間もあり、麻雀の奥深さを感じました。
今回初めて参加したという方は「おもしろいような、難しいような。頭を使うし大変」とにっこり。実は麻雀歴の短い常連さんも多く、教室に通うようになってルールを覚えたという方もたくさんいらっしゃいました。初心者もウェルカムということで、スタッフさんが丁寧に遊び方を説明されていましたよ。
参加者にお話を聞いてみた中で、一番多かったのが「ボケ防止に最適、頭の体操になる」という意見でした。麻雀は手も頭も使って計算するのがいいんだとか。
なかには夫婦で参加されている方もいて、二人とも楽しそうに参加している様子が微笑ましい光景でした。
コロナ禍前から健康麻雀教室に通っている方にお話を聞くと、「洛南福祉会館の健康麻雀教室は比較的初心者向けやね。他の教室だと参加費用がかかったりもするけど、ここは無料。参加時間も短めに設定されていて気軽に参加しやすい」とのこと。
取材のなかでふと疑問に思った「なぜ将棋などではなく麻雀なのか?」という質問をすると、「麻雀は運が6割と言われているから、将棋などと違って比較的初心者も参加しやすい」という回答が!
言われてみると「確かに一人だけ連勝という場面はなかったな」と思い出しました。ルールさえ覚えておけば、素人でも玄人でも一緒に対局できるので参加のハードルが下がりますね。
さらに興味深かったのは、「こういったコミュニティに属することで自分自身の不調や病気が分かることもある」というお話でした。「これまで出来ていたのに、同じようなミスを繰り返してしまう人が、実は病気だったと判明したこともあった。お互いが指摘し合うことで、一人きりでは分からないことも発見できたりする」とのこと。日頃から顔を合わせていたからこそ、発見できたことだなとコミュニティに属する大切さを実感しました。
また、健康麻雀教室を運営されている施設スタッフの方にもお話を伺うと、「ご高齢の方にとって、行く場所がある、会って話せる人がいるということはとても大事なことだと感じています。職員体制の乏しさから、月1回ご参加いただくのがやっとですが、少しでも多くの方に楽しんでいただけるように準備していきたいです」。スタッフの皆さんの思いを知ることが出来ました。
今後健康麻雀教室がどのような存在になって欲しいか、という質問には「賭け事のイメージで今まではどうしても近寄りがたかったかもしれません。しかし当教室は健康麻雀ということで麻雀のルールを覚えていただき、お正月に集まった親戚の方やご夫婦、お友だち同士で麻雀を楽しむ機会を増やしていただけることを期待しています」と、健康麻雀が一般的に楽しまれるようになることへの願いが。
最後に、これから通いたいと思っている方に対しては、「麻雀を全く知らないという方が10名以上参加されています。麻雀の怖いイメージを取り払いましたので、純粋にゲームを楽しんでいただきたいと思います。“楽しむ”ことが一番の健康の秘訣だと思いますよ!」と温かいメッセージ。
実は今回、麻雀を初めて間近で見た私も、取材前はちょっと怪しんでいました笑。
でも実際は皆さん和やかで楽しそうに参加されていて、時には真剣に思考されている様子などから「麻雀って面白そうかも!」と思いました。
頭の体操のために、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?