7ORDERprojectとは
彼らはしっかりとその企業理念を決めて現れた。
■活動開始
2019年5月23日に始動した際、7人の活動は「7ORDER project 」として発表された。
「Happyをみんなで作りあげていくプロジェクトです。活動を通して、ファンの皆さんとかけがえのない瞬間を楽しみたいと思っています。1人1人が音楽、演劇、アート、ファッションなどジャンルレスに挑戦していき、その経験を混ぜ合わせ、自分たちなりのエンターテインメントを作りあげていきます。」
始動時に新しいグループ名を発表! → わかる。
しかし「プロジェクト」とは。芸能活動を始める際にあまり聞かない言葉のように感じ、戸惑いを覚えたのも事実である。
同時に発表されたキャッチコピーは「Make Happy ORDER」。
目標は、「メンバー1人1人がいろいろな世界に飛び出して、持ち帰った経験をもとに、プロジェクトチームで新しいエンターテイメントを作ること」。
尚プロジェクトチームには、7ORDERのメンバーだけでなく、スタッフやファンも含まれますと説明があった。
プロジェクトの第一弾として、2019年8月22日より東京・神戸にて、舞台「7ORDER」が上演されることが発表された。
また、2019年4月からMXテレビで放送された「イケダンMAX」も7ORDER projectの一環とされた。
■名前の由来
7ORDERというプロジェクト名の由来については、始動段階ではまだ明かされていなかった。
一周年記念コメントの中で顕嵐くんが、
なんて秘密めいたメッセージを寄せたにもかかわらず、わりとすぐにその由来は明かされる。
名前にまつわる逸話は続く。
今や冗談が、冗談でなくなってしまった。
また、「7ORDERproject」についても、さらに説明してくれた。
■変化
とことん話し合って決めたはずのキャッチコピー「Make Happy ORDER」をメンバーの口から聞かなくなった。現オフィシャルHPにHappyの文字はなく、最近では「考え直さなきゃね」とコンセプトを修正するような発言もあった。
私の頭の中は「???」と疑問符でいっぱいになる。「7ORDERproject」は、起業時に決めた立派な企業理念を下に活動してきたのではないのか。時代の変化に適応するのは大事であるが、こんな短期間で根本的なところを修正しようと話が出るほどブレが出るものだろうか。
彼らは話し合い、そのコンセプトを7人だけで決定して現れた。企業としての価値観や、どういった目標の下に集まり、何を強みとし、使命やあり方などを言語化して発表したことは素晴らしい試みである。彼らの理念を簡潔に表したのが「Make Happy ORDER」。明文化する事で進むべき方向性や目標が明確になり、projectに参加する者の価値観が統一され、社外へのアピールポイントにもなっていた。彼らが紹介されるとき、単なるボーイズグループとしてではなく、「音楽、アート、ファッションとジャンルレスな活動を掲げているエンタテインメント集団」と評されることからもその効果がわかる。
そういえば彼らはエンタメを通して社会貢献したいとも言っていた気がするが、今はそのsupportの部分も薄らいだ感が否めない。美勇人さんが活動の中心を社会貢献に置いていたとすると、距離が生まれてしまっていたかもしれない。
■今後
人の心は移ろいやすい。どんなに固く見えた絆も、どんなに蜜月に見えた関係もたった数年で脆く崩れてしまう。美勇人さんの欠けた「7ORDER」は、「7ORDERproject」は、これからどうなってしまうのだろうか。
できれば始業時の理念は受け継いでほしいと思う。4年前に原点回帰して、新たな道を模索してほしい。そして、メンバーを失うという致命的なダメージをどうにか最小限に食い止める方法を、ピンチをチャンスに変える方法を考えてほしいな。
ところで名前はどうするのだろう。そのままでいくのか、ほかの案として出ていた「ファーストオーダー」でも「ザ・オーダー」でも「ジ・オーダー」でも何でもいい。本当は7人がいい。
■今こそ「Make Happy ORDER」
美勇人さんの脱退は、何より残された6人のメンバーが一番ショックだったはずである。あの涙が語っている。戦友を失った心の穴はすぐには埋められるものではない。まずはゆっくり休んで、その心を癒すことを一番に考えてほしい。それから自分のやりたいこと、心の声に耳を傾けてほしい。思えば彼らはファンのことを思いやりすぎている。何より自分たちがHappyであるために、今後のことをゆっくり話し合って決めてもらいたい。