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年の瀬に悲報

 予感はしていた。元気な振りをしている時ほど何かある。毎日盛んに更新される個人のSNSと専用アプリ。諸星くんは毎日のようにジョギングしながらラジオ配信を続けてくれていた。それが朝からピタッと止まっていた29日17時ジャスト、メールの通知が届いた。【ご報告】とタイトルの付いたFCメールである。心がズキンと鳴った。「いつも応援してくださるファンの皆様へ」へと続く言葉で察した。このタイトルで良い報告のわけがないからだ。

 メールを読む前にXを見に行った。心の準備が必要だった。Xには「やっぱりね」の言葉が並んでいる。それだけで「あ、顕嵐くんが辞める発表だな」とわかった。

 5月22日、7ORDER5周年記念日配信で、俳優活動に専念する宣言をした顕嵐くん。

 音楽活動をしないと実質グループを離れたも同じだった。ただ10月に渋谷で開催されたファンミーティングには出演していたみたいだ。私は外れたのでその姿は見られなかったけれど。
 美勇人くんは「脱退」だけど、顕嵐くんは「卒業」なんだ。その言葉の違いにどんな意味があるの?

 美勇人くんが辞めた時に顕嵐くんは「ぼくの中で7ORDERは終わりです」と言っていた。私も顕嵐くんと同じ気持ちなのである。この7人だったからこそ7ORDERについてきた。

 ファンではない「外野」からの心無い言葉が目に入る。「だから事務所を辞めなければ良かったのに」とあの選択から否定される事が一番つらい。こんなにも自由な時代になるとは、あの時は予想もつかなかった。確かについてないかもしれないけど、7人の知恵が集えばどんな壁も乗り越えてくれるだろう、この7人だったらと信じた。そんな夢がメンバー自身から否定されてしまう。個人仕事では名前のあとにカッコでグルーブ名が続く、これを要らないと判断した人が2人も居る現実が悲しい。

 ただ誰も悪くはないのだ。自分の気持ちを尊重する事が一番大切なことだから。ファンの為に、メンバーのために、自分を犠牲にしてはいけないから。

 ファンも、自分の感情を一番に大切にしなくてはいけない。私は美勇人くんが辞めたあの日からその事実が受け止められず何とか納得しようとしてずっとジタバタしてきた。5人で音楽活動をする姿は見慣れたけれど、先日のフェスで共演した氣志團もWATWINGも6人で、横に並ぶと少ないと違和感を感じた。本当は7人なのにと心が叫んでいた。

 7ORDERから顕嵐くんまで居なくなってしまう。もう傷つく事に心が疲れてしまった。でも残される5人はもっと寂しくつらい思いをしているかと思うと、寄り添いたく思うのである。