【マーケティング】ファンのお手本が欲しい人たち
先日、スタバでコーヒー飲みながらディスカッションしていて盛り上がった話をメモがわりに。
ファンマーケティングで定義される最上層「熱狂的ファン」の下の階層には、「ファンに憧れる人たち」がいるという仮説を立てました。「ファンとはこういうもの」というイメージを持ち、それを真似することで自分はファンであると認識する状態の手前です。
何かにハマると人はその過程で「あ、いまハマってるな」という状態を自分自身で認識する瞬間がありますが、SNSがある今の時代はまさにその瞬間に世の中に向かって宣言する人も多くいます。そして、「私、◯◯が好き!」と宣言したあとは、「理想のファン像」に近づこうとします。実際にSNSでは、「初心者ですが…」といいながら同じファンの人をフォローし、その人たちが使う専門用語や行動を真似ている現象が多数起きています。
例えば、これまでジャニーズにハマったことがない人が「最近ちょっとキンプリの岸くんが気になる」みたいになったとき、最初はドラマやバラエティのチェックだったのが、ファンクラブに入ってコンサートにいってみたり、テレビ番組ロケ地の聖地巡礼をするようになり、自分のことを「ティアラ」(キンプリファンの呼び名)と言っていたり。着実にそのコミュニティの型にはまっていきます。
ジャニーズの手作りうちわとかアニメファンの痛バなども象徴的で、おそらく「ファンのあるべき姿」を無意識に共通認識で持ち、お互いが寄せてきてるのではないでしょうか。
女性マーケティングの領域に携わっていると切り離せない「ファンマーケティング」ですが、関心層をファンに育てるにはかなりの労力がかかります。効率的な仕掛けの一つとして、「ファンのお手本」を一定のコミュニティに投下すると、引き上げ効果が期待できるのではないかなと思いました。
すでにこの考え方は、コア層を育ててトップダウンで拡散していく方法として確立されていますが。あらためてその現象を言葉にしてみると、リアリティあるなと思い、メモしておきます。
ちなみに私は別にティアラでも、岸くんがちょっと気になるというわけでもありません。