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新入り向け大手JTCサバイブ術

はい、そうです。こんな零細勤めのおじさんでも、一時期大手JTCメーカーの子会社で働いたことがあります。

「終身雇用なんて不可能」という論調がますます強まっており、椅子に座り続けるのも大変になります。

そこで、おじさんとして、日本で横行している「減点評価」に対していかにバリアを作り、どう生き残るかを重点において、解説します。

新卒に限らず、転職含め大手入りした「新入り」向けの解説です。上昇志向がある読者諸君には不向きな内容となります。


1.第一印象の減点を防ぐ

月並みの話題ですが、第一印象は大事です。

見た目の話だけではありません。マナーなども含めて、周りからみられます。

会社で働いている以上(というより人間社会にいる以上)、他人に接する態度は大体ファーストコンタクトによって決まるものです。
自分の過去を思い返してみてください。「うわ、コイツやべーな」と思われる人と親交深めたいと思いますか?

そこで「実はいい人です」というタイプの人間が、スタートラインから脱落しているのですよ。第一印象によるレッテルは想像以上にこびりつくものです。

面接を頑張ってようやく手に入れた職です。初日で第一印象が悪いと、その減点を返上するにはたくさんの努力が必要になります。

これは出世競争の話ではありません。クビ回避競争の話です。

理解したら、ちゃんと清潔感のある外見で、会社の人に挨拶しましょう。笑顔で元気な返答しましょう。

ほとんどの人が「できること」故、「できない」と減点です。

2.勤務態度に気を付ける

平たくいうと、勤務態度を正せ、ということです。

明らかになめた態度を取ってしまうと、上司から減点評価を食らってしまいます。

営業にしろ、現場にしろ、バックオフィスにしろ、新入りは会社のヒエラルキーの最下層にいます。なにもわからない立場で、他人に教えを乞うことをわきまえなければなりません。

転職にも同じことが言えます。過去の就職先のノウハウは知識にすぎず、現在の実務とは一旦切り分けましょう。100社は100社なりのやり方があるように、現在の就職先の仕事の進め方をなぞりましょう。

たとえそれが非合理な進め方であったとしても、一旦それで進めましょう。トラブルを起こして減点評価されるよりマシです。

3.雑用で減点を補う

最近話題になった本がありますね。

『雑用は上司の隣でやりなさい』

ニュース経由で一部しか読んでいませんが、内容は理にかなっています。

勤務態度の項目にも触れましたが、新入りは会社のヒエラルキーの最下層です。

本業の戦力にならない分の減点を、他のところから挽回しなければなりません。

雑用とは、この挽回に使える材料です。

他の同僚が会社に対してあなたより価値を作り出している以上、仕事の知識あまりいらない、かつハードルが低い、というか失敗がほとんどありえないのがこの雑用です。

さらに上司の隣でやれば昇進ポイントにもなります。
(あいつ、仕事のやる気があるな)
という印象を与えることができます。

しかも今後仕事の評価が平均以下になっても、
(あいつ、雑用もしているし)
程度のバリアにもなります。

減点回避したいなら、積極的に狙いましょう。

4.周りと足並み揃える程度に仕事を頑張る

真剣で働くのは馬鹿馬鹿しいと思う人は少なくない。おじさんもそう思います。

ただ、明らかに周囲より成績が劣っている状況は避けましょう。

人事評価は大体「平均値以上」と「平均値以下」に分けられます。企業は慈善活動をしているわけではないので、クビを回避したいなら、せめて平均値までは頑張りましょう。

また、気を付けなければならないのが、人事評価は相対評価であるということです。

ハイレベルの会社はハイレベルの人材しか採用しないため、周囲の人間が地頭がよかったり、要領がよかったり、体力がずば抜けていたり、働く環境のレベル自体が高いことが多いです。

その平均値ついていくのは大変かもしれません。

それでも、あなたは採用されたその一員です。
自身のポテンシャルを信じて努力しかありません。

減点されたくなければ、頑張る他ありません。

5.敵を作らないように動く

人間が複数いる以上、必ず対立が生まれます。

上司だったり、同僚だったり、あなたと敵対する人は必ずいます。原因は多岐にわたりますが。

ならば、ちょっと心理学を応用して、自分の周りの敵を少なくすることも、立派なサバイブ術です。

最も手っ取り早いのは、返報性心理を利用することです。

やること自体は簡単です。月に一度、アルフォートなどの個包装のお菓子を買って、チーム内で配りましょう。

配る際は、あまり形式にこだわらず、自然に渡すのがポイントです。

上司からではなく近くにいる人から、あるいは先着順など。
ただ、配り漏れの事態だけは、絶対、さけるようにしましょう。

このような行動は、自分が邪険な扱われないための保険のようなものです。

現代のコンプライアンスルールも厳しいですし、職場でプライベートを話したくない人もたくさんいるでしょう。

飲み会などに参加しなくても、お菓子配りを通じて「ちょっと協調性が欠けているけど、根は悪い子じゃないね」の印象を与えることができます。

さらに、裏であなたの悪口をいう人がいたとしても、
(うわぁ、こいつもお菓子をもらっているのに、こんなことをいう人間だ)
と他の同僚に思わせることができます。アンカー効果を利用して、さらなる敵作りを回避できるでしょう。

全体をちゃんと見ている上司であれば、減点の矛先はあなたではなく、風説を流布した人に向くはずです。

こうして減点評価を回避できましたとさ。ヨシっ!

最後に

最初に書いた通り、これはクビ回避するためのサバイブ術です。

コンプラの厳しい大手じゃないと、もっと大変な環境に置かれるし、会社の風土によってさらに何かの対策を取らないと生き残れません。自分なりに工夫しましょう。

人生はサバイブ術だけでうまくいくはずもありません。人生のステージに合わせて、昇進・昇給を積極的に狙わないといけない場合もあります。

昇進・昇給を狙う行動については、またの機会にします。

終わり

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