オーストラリアでスペイン語を学ぼうと思ったわけ
日本では「英語が話せる」ことに高い価値を見出す。
例えば、英語検定では3級からスピーキング試験が必須だし、街中で外国人に道を聞かれて英語で返答できたなら「すごいね、英語話せるんだ!」という反応が返ってくる。
一方で、オーストラリアでは「英語が話せる」ことに特別な価値はない。
それはオーストラリアが英語圏であり、ここで移住者が生活するには母語ではない英語でのコミュニケーションが必須だからである。
さらに、海外のバックグラウンドを持ちオーストラリアに住んでいる私の友達の多くは「母語」+「英語」に加え、もう1ヶ国語話せることに驚いた。
フィリピン人の友人は、母語であるタガログ語に加え、英語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、ロシア語が堪能であり、現在は日本語を学び始めている。
ドイツ人の友人は、ドイツ語、英語、トルコ語、スペイン語、イタリア語が堪能であり、日本語を学び始めて数日でひらがなが読めるようになっていた。
そんな周囲の環境に触発されたことがきっかけで、スペイン語を学び始めた。
韓国人、中国人、マレーシア人、台湾人、インド人、タイ人、ブラジル人、フィリピン人、アフリカ人、アイルランド人、イタリア人、フランス人、オランダ人、ドイツ人、トルコ人、コロンビア人、、、
その他にもたくさんの国から移住している人々がいて、みんなが英語を使って会話を楽んでいる。
英語という世界共通の言語が話せることで、自分が触れたことのない文化を、人を介して体験することができるように思う。
そして、他国の伝統的な料理や音楽、歴史、建物など"文化"について知りたいと感じるきっかけになる。
言語を学ぶことは、自分の人生の選択肢や価値観をより広げてくれる、それを実感したことはオーストラリアでの大きな発見のひとつである。
スペイン語学ぶことで、まだ見たことのないような文化に出会える、そう思うと言語学習をすることの本当の意味をより深く捉えることができる。
みなみ